Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

個展最終日

1.個展の最終日ということで作品撤収のために東京往復しました。7:53に直江津出発。松代を過ぎる頃から外は雪。越後湯沢駅は寒々でした。電車は順調に動きちょうど10:30に森美術館の前に到着。そこで金子重春さんと待ち合わせており、一緒に「フレンチ・ウインドウ」展を見ながら、一月後の妙高市のスタジオゼロでの「二人展」のことを話し合いました。同展の最初の展示はデュシャンの作品が13点くらいで久しぶりに楽しかったです。その他の出品作でカタログの表紙にもなっているサーダン・アフィフの「どくろ 2008」という作品は地震で壊れるのを恐れて撤去されて(あらかじめ展示されなかったのか?)一部屋分が空でしたは特に特記すべき感想はありませんでした。
さて、金子さんはA中学校勤務時代の教え子という関係で芸大を出られた秀才。2006年にBlueSkyProject展を始める頃から交信するようになり「二人展」の開催することになった次第です。
十日町駅付近。

越後湯沢駅

地下鉄の通路は暗く、自動販売機の水だけが売り切れ。

森ビルの前の建物の扉の表示です。


その後12時少し前に個展の会場到着。芳名帳をみるとかなりの数の観客数でしたが結果としてチャリティの売り上げはゼロ。未曾有の大災害を個展の収益で支援するという大見得は全く不発でした。
今、福島原発から際限なく放射能が飛散し、大地を、人を、海を。ありとあらゆるものを汚染し続けています。とりあえず冷却させることで最悪の爆発を封じ込める事に向けて、まだ予断を許さない状況です。そんな中に災復興の予算が20〜30兆円という見積り記事があったりで、全国中の人々が経済的にどうなっていくのか全く見通しがなく混乱していることの一端が垣間みれたように思います。私も勿論ですが、直接の被災が無くても今は自分の事で精一杯な状態です。チャリティは息長く考えています。次の機会にまたチャレンジすることにします。
5:30より作品撤去作業開始。1時間くらいで終了。東京駅19:36分の電車で帰り、10時50分には自宅に着きました。上越新幹線ほくほく線は順調に動いており乗客も徐々に増えて来ていると感じました。


2.<福島第1原発>制御、長期戦に 放射能汚水が作業阻む
毎日新聞 3月26日(土)22時19分配信
 東日本大震災で壊滅的な事故を起こした東京電力福島第1原発1〜4号機の復旧作業が難航している。強い放射能を持つ汚水がタービン建屋に漏れ出し、作業が困難になっている上、原因不明の火災や発煙も相次ぐ。運転再開は絶望的で、それ以前に原子炉を安定的に冷やすのに必要な冷却機能も回復していない。炉が安全な状態になるまでには1カ月単位の時間が必要との見方も出ている。【酒造唯、大場あい、八田浩輔、江口一】

 ◇「原子炉から漏れた可能性」

 「運転している原子炉の(冷却)水の1万倍の放射能。通常では考えられない」

 3号機のタービン建屋地下1階で24日、作業員3人が強い放射能を持つ汚水で被ばくした事故。25日未明に会見した東電の担当者は苦渋の表情を浮かべた。経済産業省原子力安全・保安院は汚水について「破損した燃料を含む水が、原子炉から漏れ出した可能性が高い」と説明するが、漏えい場所は不明だ。

 東電は、汚水を除去するまで電源の復旧作業を中断。1号機の汚水は25日からポンプでくみ上げ、復水器の中に排水している。しかし1号機のタービン建屋は津波で約40センチ浸水、大量の水処理に時間がかかっている。2、3号機も1メートル以上の水深があり、排水方法も決まっていない。

 解決手段が定まらないまま、保安院は26日、第1原発の放水口付近で採取した海水から、基準値を1250.8倍上回る放射性物質ヨウ素131が検出されたと発表した。他にもセシウム134が117.3倍と深刻だ。「雨で流れていくことはあると思うが、これほど高濃度になるとよく分からない」と頭を悩ます。

 東電は22日までに、同原発の全6基で外部電源の受電を完了。1〜3号機では中央制御室の照明も点灯した。今後、真水を原子炉に注入する補給水系ポンプに電源を供給し、原子炉や使用済み核燃料プールの当面の冷却を行う。続いて、原子炉内の水が100度以下に冷える「冷温停止」という安全な状態に持ち込むことを目指す。

 しかし、冷却に必要な電源を供給できるのか、できたとしても正常に動くかは未知数だ。特に1、2号機では、タービン建屋の補給水系ポンプが津波の浸水で破損。予備のポンプに交換する予定だが、2号機のタービン建屋では毎時500ミリシーベルトの高い放射線が計測され、遮蔽(しゃへい)などの被ばく対策を施さなければ作業ができない。

 また、冷温停止状態に必要な別のポンプは原子炉建屋の中にある。さらに強い放射線があることが予想され立ち入るめどすらたっていない。保安院は「通常だと冷却機能が回復してから約1週間で冷温停止状態になる。今回はそこに持ち込めるのかどうかは分からない」と言葉を濁す。

 ◇「収束まで年単位」も

 NPO法人原子力資料情報室」の上沢千尋さんは「電源を喪失した時点で、トラブルが起こることは想定できたはずだ。しかし、東京電力の対応は収束までの見通しを持っているように見えない。このままでは冷温停止状態になるのに1カ月程度かかる可能性がある。さらに冷却システムが機能していないことを考えると、(放射性物質の漏えいが止まる)収束までに年単位の時間を要することもありえる」と話す。

 同原発1号機は26日、日本原子力発電敦賀1号機と関西電力美浜1号機に次いで、国内で3番目となる運転40年を迎えた。今年2月には保安院が今後10年間の運転継続を認可したばかり。東電の武藤栄副社長は26日夕の会見で、「40年目にこういう事態になるのは残念で申し訳ない。現段階で復旧の見通しは言えない」と語った。