Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

原発問題(5月12日)

1.産経新聞より
3号機圧力容器温度が大幅上昇 底に燃料落下か
2011/05/08 20:46
福島原発3号機は、即発臨界による核反応…「燃料が崩れて(圧力容器の)底に落ちた…もっと揉めればいいんだよ!


 福島第1原発3号機で、燃料を入れた原子炉圧力容器の温度が大幅な上昇傾向を示し、8日には容器上部で206度に達した。

 東京電力は、差し迫った危険はないとの見方だが「燃料が崩れて(圧力容器の)底に落ちた可能性も否定できない」として、温度の監視を強め原因を分析している。

1号機「水棺」へ毎時10トン 注水増…
福島原発、燃料溶け容器底に蓄積「安定…
 4月末、圧力容器上部の温度は80度台で推移。多少の上下はあるが比較的安定していた。

 5月に入り上昇傾向が顕著になったため、東電は4日、圧力容器への注水量を毎時7トンから9トンに増やした。しかし上昇は収まらず、5日朝には144度に。さらに7日夜には202度に跳ね上がり、その後も“高止まり”の状況だ。圧力容器下部の温度も上昇傾向を示している。

 東電は既に、3号機の燃料は約30%損傷したとの推定を示しているが、ここにきて燃料が圧力容器の底に落下したとすれば、過熱が進み、溶融が再度起きた可能性がある

2.福島第一原発3号機の爆発についての解説 4月26日
解説者:米国 フェアウィンズ・アソシエーツ社チーフエンジニア アーニー・ガンダーソン。米国のスリーマイル原発事故の際、事故調査団のメンバーでもありました。
http://www.youtube.com/watch?v=P4KXX24Dv1U
3号機爆発の画像
http://www.youtube.com/watch?v=T_N-wNFSGyQ&NR=1
小出裕章先生のインタビュー
http://ameblo.jp/ain1991/entry-10888222054.html
4.住民15万人を30年以上検査へ
2011年 05月 11日 20:42 JST

 東京電力福島第1原発の事故を受け、放射線影響研究所放影研、広島・長崎市)などでつくる「放射線影響研究機関協議会」が検討している周辺住民の健康検査について、協議会の関係者は11日、検査する住民を約15万人、検査期間は30年以上とする方針を明らかにした。協議会は福島県医大福島市)を新たなメンバーに加えており、13日に福島県医大で詳細を話し合う会合を開く。検査は原発から30キロ圏内や、計画的避難区域に指定された福島県飯舘村、川俣町など大気中の放射線量が高い地域の全住民が対象。大規模調査で精度を高め、健康に対する住民の不安を解消するとともに疫学的調査にも利用する。検査期間は、広島・長崎の原爆で放射線が人体に与えた影響を調査してきた放影研が目安として30年以上と提案。必要があれば随時延長する。放影研の大久保利晃理事長は「早期に態勢を整え、知識や経験を役立てたい」と話している。

5.毎日新聞より
福島第1原発:上空放射線量、通常の数倍も 福島大調査

 東京電力福島第1原発事故で、福島大は11日、上空の放射線量調査結果を公表した。大学上空0.9〜2.6キロで高い放射線量が観測され、現在も原発から放射性物質の漏えいが続いていることが確認された。高度6〜8キロでは、これまでの漏えい分が滞留している可能性が高いという。

 4月15〜29日、気球型の気象観測装置を上空約25キロまで飛ばして測定した。約5メートルごとにガンマ・ベータ線を測り、15日間の平均値をまとめた。その結果、ガンマ・ベータ線が高度0.9キロ、1.8キロ、2.6キロで、100cpm(cpmは1分当たりの放射線量を示す単位)前後と通常の数倍の値だった。原発放射性物質が、風に乗って約60キロ離れた大学上空に来ているとみられるという。また、高度8.2キロでもベータ線が506.6cpmに達し、放射性物質が地上に降りず漂っているとみられる。

 調査を担当した渡辺明副学長(気象学)は「値は低く、雨で落ちてきても健康に影響はない。放射性物質は気流で運ばれるため、地表付近では放出量が分からない。国の責任で、原発周辺の上空の観測をする必要がある」と話している。【関雄輔】
6.読賣新聞より
福島原発
 東京電力は12日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉圧力容器の水位が、当初の想定より大幅に低く、完全露出した核燃料が、容器底部に落下しているとみられると発表した。

 原子炉を冷やすため水で満たす冠水(水棺)作業が進む格納容器内の水位もはっきりせず、水は漏れだした可能性が高い。東電は「圧力容器の温度は100〜120度と安定しているが、冠水作戦は再検討が必要」と説明し、毎時約8トンの注水量を増加させる検討を始めた。

 東電によると、圧力容器の水位は、10日から原子炉建屋内に入った作業員が水位計を調整して判明。これまで水位は、燃料頂部から約1・6メートル低い位置で事故直後からほとんど変化しなかった。そのため、水位計を調整したところ、燃料頂部から5メートル以上低いことが明らかになった。燃料は長さが約4メートルであることから、完全に冷却水から露出した状態。東電は、既に燃料の大半は溶けたり、崩れたりして、底部に落下したとみている。経済産業省原子力安全・保安院は、圧力容器の温度も低いことから、「燃料は容器底部にたまった水によって冷やされている」と指摘した。

(2011年5月12日13時54分 読売新聞)