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原発関連ニュース(6月18日)

作業員2人の大量被曝、メガネの隙間や飲食など原因か
asahi.com 2011年6月17日23時17分
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 東京電力は17日、福島第一原発事故の復旧作業にあたっていた運転員2人が、国の定めた上限を超える大量被曝(ひばく)をした原因と再発防止策を経済産業省原子力安全・保安院に報告した。2人ともちりを防ぐマスクは着けていたが気体状の放射性物質は防げず、長時間の作業に伴う飲食を通じ取り込んだ可能性もあるとした。

 2人は3月11日の地震直後、3、4号機の中央制御室などで対応にあたり、国が今回の緊急作業で認める被曝量の上限250ミリシーベルトを超えた。総被曝量が678ミリシーベルトだった30代男性は眼鏡がマスクの隙間をつくった可能性もあるとした。総被曝量が643ミリシーベルトだった40代男性は1号機の爆発で扉に隙間ができた影響も考えられるとした。

 東電は、眼鏡に対応し顔全体を覆うマスクの採用も検討。飲食の制限、保護具の必要性の教育や装着のチェックも徹底するとした。(佐々木英輔)
事故直後、陸自隊員の被曝80ミリ・シーベルト

福島原発(2011年6月17日22時23分 読売新聞)
 防衛省は17日、東京電力福島第一原子力発電所で事故直後に活動した陸上自衛隊の隊員の被曝
ひばく
線量が最大で80・7ミリ・シーベルトだったと発表した。


 同省ではこれまで、隊員の最大被曝線量は22・7ミリ・シーベルトとしてきたが、別の活動に従事した隊員の被曝線量を改めて確認して判明した。

 同省によると、3月12〜13日に陸自の隊員20人が原発敷地内で原子炉への注水作業を実施。このうち12人は東電から借りた線量計を身に着け、活動後は数値を確認しないまま東電に返却した。同省はその後も、2か月以上にわたって数値を確認せず、先月下旬に東電に問い合わせたところ、40歳代の男性隊員が2日間で80・7ミリ・シーベルト被曝していたほか、8人が30ミリ・シーベルトを超えていた。当時、隊員の被曝線量の上限は100ミリ・シーベルトに設定されており、同省は「上限は下回っており健康に問題はないが、もっと早く確認すべきだった」としている。

放射線管理・医療体制を強化 きょうにも循環注水冷却開始 浄化システム本格稼働
産經新聞 2011.6.18 00:50)
 東京電力は17日、福島第1原発事故の収束に向けた新工程表を公表した。原発の作業員計8人が被曝(ひばく)線量限度を超えた問題などを受け、新たに放射線管理の強化と医療体制の整備を柱に据えた。放射性物質放射能)を含む汚染水対策では同日夜、水漏れで中断していた汚染水浄化システムが本格稼働。早ければ18日にも、汚染水を原子炉の冷却水として再利用する循環注水冷却を開始する。

 工程表は4月17日に公表され、改訂は先月に続き2回目。東電の武藤栄副社長は、工程表の進捗(しんちょく)状況について「ほぼ予想通り」とした。7月中旬をメドとする「ステップ1」を「あと1カ月で仕上げることができる」と述べ、原子炉を安定的に冷却するための循環注水冷却システムに向けた作業や、燃料貯蔵プールの冷却が進んでいることなどを強調した。

 新工程表では、放射線や健康管理の強化策として、内部被曝線量を測定するホールボディーカウンターの増設や、24時間常駐する医師の増員を明記。循環注水冷却の成否の鍵を握る汚染水対策では、浄化システムの安定稼働と処理水の貯蔵タンク増設を盛り込んだ。

 浄化に伴って生じる高濃度の放射能汚泥対策や、将来的に原子炉から核燃料を取り出すことを想定し、原子炉建屋を覆う鉄骨製コンテナの設置も検討する。

 このほか、今後1カ月で1〜4号機の燃料貯蔵プールの安定冷却を達成。来年1月までに原子炉を冷温停止するとした当初の目標は維持した。
被曝量のことが重要です。参考記事です。

東電、福島第1原発で汚染水処理システムが本格稼動
2011年 06月 17日 23:09 JST

 [東京 17日 ロイター] 東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)は17日夜、福島第1原子力発電所汚染水から放射性物質などを取り除く処理システムを本格稼動したと発表した。問題がなければ、処理した水を原子炉に戻して冷却水とする「循環注水冷却」を始め、冷却機能の安定性向上につなげる。

 東電は同日、事故収束に向けた工程表を改訂するとも発表した。改訂は4月の工程表策定以降2回目。会見した細野豪志首相補佐官は、夏場を迎えるにあたって作業環境の改善や放射線量の管理に力を入れると語った。

 工程表の改訂では、新たな課題として「放射線管理・医療」を追加した。放射線管理・医療の課題では、被ばく評価と夏季の熱中症対策を進める。作業時間の厳格な管理や内部被ばくを測定する体内放射線計測器(ホールボディカウンタ)の増設などに取り組み、医療面では、医師の24時間常駐と増員を図る。

 これまで工程表では「冷却」「抑制」「モニタリング・除染」など5分野、「原資炉」「燃料プール「滞留水」など8つの課題を示していた。

 東電は事故収束に向けて4月17日、最初の工程表を発表。その際に示した、7月中旬までに「放射線量が着実に減少傾向となっている状態」の「第1ステップ」を達成し、「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられている状態」の第2ステップは第1ステップ終了後3カ月から6カ月で達成するとした全体のスケジュールに変更はなかった。

(ロイターニュース 平田紀之;編集 田中志保)

汚染水浄化、運転停止=装置で高線量、対応検討—福島第1
時事通信 6月18日(土)8時21分配信
 東京電力は18日、福島第1原発で高濃度の放射能汚染水を浄化する処理システムが同日未明、運転を停止したと発表した。セシウム吸着装置の放射線量が想定より早く交換基準に達したといい、東電が対応を検討している。同システムは試運転中に水漏れが相次ぎ、17日夜に本格運転を始めたばかりだった。
 東電によると、汚染水処理システムは17日午後8時に本格運転を始めたが、セシウム吸着塔の入った箱形設備(スキッド)の表面線量が、想定より早く交換基準の毎時4ミリシーベルトに達した。装置の処理能力はもっと高いが、交換の際に作業員の被ばく量を抑えるため4ミリシーベルトを基準にしているという。
 東電は18日午前0時54分、システムの運転をいったん停止。水漏れを検知する装置は警報を出しておらず、カメラの映像でも異常は確認できないという。