Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

前山忠VS関根哲男展

29日までの会期で現在開催中の2人展です。会期終了近くになってからで恐縮です。本日の新潟日報「アートピックス」欄で貘三太郎さんのコメントが載る予定です。このタイミングで、展示に立合って撮影したものを紹介します。
まずDMです。

事前PRを想定しての第一次原稿です。

▼前山忠VS関根哲男に寄せて(4月21日〜29日、新潟市江南区旭2のgt.moo gallery)
 関根哲男が相手を指名しての二人展。これで4回目になる。今回の相手は前山忠。二人ともアラ・セブンの超ベテラン。長らくこの二人を注視してきているが表現のコンセプトは全くの異質同士である。このような二人展は全国的に見て珍百景いや珍展覧会であると確信する
 アートでVSとは、これ如何に。ルール無用の一本勝負か。VSについて関根は「僕は格闘技が好きなので」と軽いノリで言う。しかし前山は言が先立つ理論派である。
そこで、このVSをより楽しむための鑑賞の視点を幾つか提示しトピックとしたい。
 関根の作品は密である。緋色の布を貼って焦げ目を付けた位牌型を2000個会場に整然と並べるという。一貫したテーマの原生というカオスを秩序化するセオリーが見えてくる。その展示風景を想像するだけで圧倒されてしまう。正に列挙、繰返しによる過剰とも言える表現の強調である。
 一方の前山は空である。昨年では松浜や弥彦で展開したことのある枠があるだけの枠アートである。今回は画廊の隅に置かれ隅に視線を誘う。隅には隅があるだけだが「一隅を照らす」という深長な意味世界がそこに生成してくる。
 関根には位牌作品の他にゴム片を画面に植え込んだ壁面作品2点。前山には50号大のキャンバス枠を二つ重ねて錯視的な視座に誘う新作がある。
これらは観客への前座的なサービスか。いずれにしてもVSという情け無用のリングに上がった二人である。密と空の対決で観客を沸かしてくれるものと期待している。
 貘三太郎フリー・キューレター
掲載作品は案内状による。
少し暗くなってしまいました。前山さん。


関根さん。


展示は20日に行なわれましたかなりの時間をかけての展示作業でした。
前山さんの展示風景。4つの辺を作ってきて、現場で組み立てていました。

関根さんは100個入のダンボール箱20個分を床に展示しました。

本日の新聞掲載記事に掲載予定の会場写真です。

本日の新潟日報です。写真がカラーでなくて少し残念でした。上記の事前原稿と同じものではありません。(5:22に掲載)