防衛費400億円増、11年ぶりプラス…来年度
読売新聞 1月26日(土)19時9分配信
政府は26日、2013年度予算編成の焦点となっている防衛関係費を、12年度当初比で約400億円(0・8%)増の約4兆6800億円とする方針を固めた。
防衛費が前年度比プラスとなるのは11年ぶりだ。
麻生副総理・財務相と小野寺防衛相が27日に協議し、正式決定する。
具体的には、小型航空機を遠隔地で探知できるレーダー技術の開発研究費や、早期警戒機や空中警戒管制機の燃料費・修理費などに充てる。米軍の新型輸送機MV22オスプレイの導入に向けた調査費も盛り込む。
防衛費は、03年度から対前年度比マイナスが続き、民主党政権がまとめた昨年9月の概算要求でも約600億円減となっていた。
これに対し、安倍首相は、北朝鮮の核・ミサイル開発や沖縄・尖閣諸島周辺での中国側による相次ぐ領海・領空侵犯を考慮して増額を指示。自民党からは1000億円超の増額を求める声が相次いでいたが、最終的には、財政再建重視の方針から伸びを圧縮した。
最終更新:1月26日(土)19時9分