Art Site Horikawa-I

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0.3平方キロのこと

7年後の東京五輪開催決定ということで今後の10年間くらいの人生航路のイメージをラフスケッチ的に描いています。
戦後1946年:昭和21年生まれの私ですので、前回の東京オリンピックのときは18歳で大学入学の年でした。自分のものの見方や考え方がようやく出来て来た頃ですが、言わばそのような時代の巡り合わせに生まれて来たということだけでした。この度のことは残りの人生を進めて行く上で、明るい指標に位置づけて行きたいと思いますが、問題は東京や経済の盛り上がりではなく東日本大震災からの復興、とりわけ福島第一原発の問題です。
阿部晋三首相の五輪招致のプレゼンでの「汚染水は「0.3平方キロ」以内に完全にブロックされている」という発言について?です。

以下、コピペ記事です。
安倍首相:汚染水「完全にブロック」発言、東電と食い違い
毎日新聞 2013年09月09日 21時07分(最終更新 09月10日 01時09分)


安倍首相が言及した「0.3平方キロ」のエリア


 安倍晋三首相が、7日にアルゼンチン・ブエノスアイレスで行われた国際オリンピック委員会(IOC)総会の五輪招致プレゼンテーションで、福島第1原発の汚染水問題をめぐり、「完全にブロックされている」「コントロール下にある」と発言したことについて、「実態を正しく伝えていない」と疑問視する声が出ている。

 9日に開かれた東京電力の記者会見で、報道陣から首相発言を裏付けるデータを求める質問が相次いだ。担当者は「一日も早く(状況を)安定させたい」と応じた上で、政府に真意を照会したことを明らかにするなど、認識の違いを見せた。

 防波堤に囲まれた港湾内(0.3平方キロ)には、汚染水が海に流出するのを防ぐための海側遮水壁が建設され、湾内での拡大防止で「シルトフェンス」という水中カーテンが設置されている。また、護岸には水あめ状の薬剤「水ガラス」で壁のように土壌を固める改良工事を実施した。

 しかし、汚染水は壁の上を越えて港湾内に流出した。フェンス内の海水から、ベータ線を出すストロンチウムなどの放射性物質が1リットル当たり1100ベクレル、トリチウムが同4700ベクレル検出された。東電は「フェンス外の放射性物質濃度は内側に比べ最大5分の1までに抑えられている」と説明するが、フェンス内と港湾内、外海の海水は1日に50%ずつ入れ替わっている。トリチウムは水と似た性質を持つためフェンスを通過する。港湾口や沖合3キロの海水の放射性物質は検出限界値を下回るが、専門家は「大量の海水で薄まっているにすぎない」とみる。

 さらに、1日400トンの地下水が壊れた原子炉建屋に流れ込むことで汚染水は増え続けている。地上タンクからは約300トンの高濃度汚染水が漏れ、一部は、海に直接つながる排水溝を経由して港湾外に流出した可能性がある。不十分な対策によるトラブルは相次ぎ、今後もリスクは残る。「何をコントロールというかは難しいが、技術的に『完全にブロック』とは言えないのは確かだ」(経済産業省幹部)という。
 安倍首相は「食品や水からの被ばく量は、どの地域も基準(年間1ミリシーベルト)の100分の1」とも述べ、健康に問題がないと語った。厚生労働省によると、国内の流通食品などに含まれる放射性セシウムによる年間被ばく線量は最大0.009ミリシーベルト。だが、木村真三・独協医大准教授は「福島県二本松市でも、家庭菜園の野菜などを食べ、市民の3%がセシウムで内部被ばくしている。影響の有無は現状では判断できない」と指摘する。【鳥井真平、奥山智己】

その後の付け足し
2020年東京五輪決定 安倍首相の演説の背景を解説します。
フジテレビ系(FNN) 9月10日(火)14時4分配信
オリンピック東京招致決定で、最後の決め手になったといわれるのが、安倍首相がプレゼンテーションで行った、福島第1原発の汚染水問題についての説明でした。
この演説の背景に何があったのか、現地に同行した政治部・松山俊行記者の解説です。

安倍首相は、IOC(国際オリンピック委員会)総会に乗り込む直前、政府専用機内で、官邸スタッフと演説の内容について協議し、当初は、汚染水については、問題の深刻化を印象づけかねないと、あえて触れない方針だった。
しかし、現地到着後、先に現地入りしていた下村文部科学相らから、「各国の汚染水への懸念は予想以上だ」との報告を受けた安倍首相は、急きょ方針を転換した。
演説で、「汚染水」という言葉を使わずに、福島の問題全般について、「安全だ」と強調し、質疑応答で、データを交えて安全性を説明するという、「2段構え」作戦を決めた。
安倍首相は、プレゼンテーションで「私は、皆様に約束します。状況はコントロールされています」と述べた。
その後、安倍首相は、質問に答える形で、「汚染水は、港湾内で完全にブロックされている」と、想定していた説明をしたうえで、最後はアドリブで、「首相として、アスリートに責任を持っている」と強調し、これが決定打になったといえそう。
最終更新:9月10日(火)14時4分

  
 汚染水で汚染され続けている大海原とそこに住む魚たち、その魚を食してしまうであろう人間たち。汚染水が今後どのような形で被害や影響を及ぼすのか、今現在どのような影響が表れているか。陸地の汚染状況はどうなのか。様々な放射能物質が陸地と海を汚染し続け、そのことが身体へ具体的にどのように影響を及ぼしているのか把握できる形でまだ現れていないだけです。そのような現状についての問題意識は持ち続けていきます。
 また、これら汚染水関連の報道で汚染水を問題にするだけで汚染水を生み出す、メルトダウン状態の核燃料、核物質のことが一番の問題である事からの視点が飛ばされているのも?です。
半世紀以上経過しても続く広島原爆被害の事
http://www.geocities.jp/mk32924/page017.html