Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

コウイカ考

富山県魚津市の漁協に質問してみました。
コウイカ、甲イカはなぜスルメに商品化されないのか。
原因は二つ。穫れる量が少ない。したがってスルメにしても値段が高くなり採算が取れない。

ヂュシャンの鳥かご作品の「ローズセラヴィよ何故くしゃみをいない。」のもじり作品?をつくるために4回くらいコウイカを購入して骨を取り出しましたが、この夏は身を乾燥させてスルメにし骨と合わせてギャラリー湯山の個展に出品しました。
かなりの乾燥度でほぼ完璧なスルメが出来、6月22日から展示を開始しました。会場にて。まだカビが生えていません。

しかし、湿気と換気の悪さからか一月後くらいに黒いカビが生えて来ました。そこでカビを殺すために焼きスルメにして展示。

9月1日に展示終了。その焼きスルメとなったコウイカを魂を供養するために自宅の屋根に上がり青空に泳がせました。(ちなみに新潟県の三条地域では凧をイカと呼び凧揚げの事をイカ揚げとも言います。)

その後、はさみで解体。その数センチの切れを一口試食。噛めば噛む程甘みを増す極上な美味でした。また身の三分の一くらいが黒くなって食べられそうもないようでした。

それを今は冷蔵庫に保管。今後もコウイカが手に入ったら堀川アート特産のスルメにしたいと思います。
このコウイカへのアプローチは行為の芸術に語呂合わせ以上に関係していると思われます。