Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

藤井芳則展へ

日本海からの強風の中、柏崎の游文舎の藤井芳則展を見て来ました。案内の英語「accumulate」はタイトルではなく、制作する際の基本的な構え・コンセプトのように受け止めました。

作品は、食品のプラスチックケースをレリーフ状に構成、写真雑誌のページを色紙のように正方形に切り抜きコーン状に丸め、それをキャンバスに無数に貼り付けて、構成的あるいは流動的に画面構成。それを、例えば離れてみるとパンダの顔みたいに見えるようにスプレー彩色。木片の単位を規則的に張り合わせて大画面=壁面をつくる。数千枚のDMやパンフレット等の少し厚手の紙をその形の外側からはさみでヒモ状に切って中央部分は切り残す(リンゴの皮を剥いて行くように)、それを部屋の一壁面に沿って積み上げる。あるメーカーの酒や焼酎の?百枚のラベルそれぞれににそれぞれの即興的なイメージを書き加えた作品。など5種類の作品が展示されていました。
青色に記述した1種類の作品写真を掲載。気の遠くなる鋏を駆使した手作業が伺える作品です。手前側に海岸線か砂浜を思わせる茶色な木片を敷き詰めて柏崎の海岸=波をイメージさせるタイトルがつけられていましたが、切られヒモ状になった厚紙そのものがイメージとの関係を取り払って、そのものの物質感を語っていました。


会期は12月1日迄です。
とりあえず。