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アートの話題(コピペニュース)

被災地励ますビリケン立像〜舞鶴の画家ら加佐公民館に贈る

「立ちビリケン像」と貝殻の作品(舞鶴市で)
 大阪・通天閣に鎮座する幸運の神様「ビリケンさん」を立ち上がらせた像を、東日本大震災の被災地などに届けている舞鶴市余部下の洋画家・稲岡博さん(64)らが19日、昨年9月の台風18号で被害を受けた同市加佐地区の加佐公民館に新たな1体を贈った。

 稲岡さんは震災後、被災者らに元気を出してほしいと、ビリケンさんを立たせた像を紙粘土などで造り、岩手県内の被災地など67か所に届けてきた。

 一方、加佐地区では台風18号による由良川の氾濫で、半壊以上の損壊家屋が56戸、床上浸水が90戸に上り、同公民館も床上47センチまで浸水。稲岡さんは「地域を励まし、訪れる人に和んでもらおう」と、両手を高々と挙げ、腹部に「福」と書かれた像(高さ約30センチ)を造って贈ることにした。

 舞鶴特産のマガキと「活気」をかけ、金箔(きんぱく)を施した貝殻(長さ約15センチ)の中に鈴を入れた作品も制作。手に持って振ると、「地域を活気づけたい」との願いが込もった音を響かせる。

 当面は、台風18号から1年となる9月16日まで同公民館2階ロビーに置かれ、地域を見守る。

 稲岡さんは近く、像の発案者で同市の美術工芸品店経営・田中光さん(64)らと、「大丹若狭立ちビリケンの会」を発足する予定で、「像を活用した地域活性化に取り組みたい」と話している。

(2014年2月20日 読売新聞)