Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

新潟市美術館へ

北川フラム氏が館長として最後の企画となる「新潟への旅」展へ舟見倹二さんと行くことにしました。当初は名前の聞いたことのない参加作家ばかりで興味・関心がなかったのですが、例の虫発生問題などで会期が早まって今日が最終日。帰路に長岡の県立近代美術館で「阿部展也」展も見て来ます。帰ってきたら報告を書くことにしておきます。

報告です。美術館入口の看板。会期が短縮されていました。この看板が全国的に注目された作品です。これを見に上越から140kmを自家用車で飛ばしてきたようなものです。

作品を見ながら田中功起のビデオ作品を撮影してしまいました。「トンカツに聞かせたいミュージック」のワンカット。田中さんの作品が特に気に入った訳でもなんでもありません。他の作家のことを書けば悪いことしかかけません。虫が出てくる前にこのようなレベルの展覧会が政令指定都市の市立美術館で行われていることが問われるべきと思いました。
美術館の職員が「今や全国的に有名になった美術館であり、そのことを前向きに生かして行きたい」と言っておられたのは悪い感じではありませんでした。これはごたごたの渦中から脱却する展望ある視点と思います。良い方向に転じて行くことを願っています。

帰路に「野中光正展」(2010.3.12-20)を開催中の「新潟絵屋」に寄りました。久しぶりにお会いした代表の大倉宏さん、野中さんの作品と一緒に。

その後、北区豊栄へ移転した楓画廊へ寄り、長岡のギャラリーmu-anへ。長岡造形大学退任記念 小林誠展(3/13〜24)が開催されていました。小林先生ご自身からの説明もいただき、端正で豪華で美しい沢山の作品を堪能させていただきました。画像はDMです。

画廊の庭に名残の雪が残っていました。小さな氷河のようでした。しかし、明日には消えてしまうことでしょう。

最後に県立近代美術館の「阿部展也」展へ。阿部作品の死の直前の作品が最高の感じがして、心に響くものがありました。また、関連作品で出品されていた長岡現代美術鑑賞展(第3回、1966年)で見たイタリアのアゴスティノ・ボナルミの作品(画像の青い作品)などが懐かしかったです。

車の中から見た日本海に沈む夕陽。日が長くなり春が近い感じがしました。