Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

レビュー(CGへの歩み)

ワープロで文書を作成するようになったのは1985年だった。それまでは手書きかタイプライターでの文書作りだった。そしてワープロからパソコンへ徐々に移行してきた。パソコンに習熟している同僚や職員に手ほどきを受けながら一太郎やワード、表計算などを使うようになった。教え子の一人であるT先生にホームページを作ってもらい、インターネットにつなげて色々なサイトを見たり、メールを送るようになったのは1996年頃である。
でも、パソコンやインターネットが身体に十分になじまない期間が長く続いた。自発的に学校関係の研修機関でパソコンの各種のソフトの講習を受けたこともあるがなかなかなじまない。身体になじませるように積極的にパソコンを使うことを決意したのはほぼ毎日仕事上でメールを使わなければならなくなった2001年頃である。この頃にPhotoShopを手に入れたりもした。

今日掲載するのは、A中勤務時代にレンタル方式で40台の新型パソコンが導入された1998年に、技術科の情報指導の中で試しにワードか一太郎で描いたCGである。この作品はプリントが一枚あるだけで、データーはそのパソコンの中に記録させたのみ。データーは所有していない。その後、このような試みを進化発展させてきた訳ではないが、最近の個展で発表した絵筆による絵画の画面に共通する感性があったような気がしている。

このCGをB小学校勤務時代の1999年3月発行のある研修レポートの表紙絵に使用した。その際のコメントがある。
『コンピュータによる試み』
「これは、私が初めて試みたコンピュータグラフィック(CG)作品の一つであ
る。日頃描いている抽象絵画と同じような空間表現を狙って始めてみたが、筆を
使った手仕事のようにいくはずもない。なりゆきまかせで線、楕円、矩形、グラ
デーションなどのツールを使ってできたものである。
 話は変わって、70年代の初頭に当時の最先端のコンピュータを使って描いた
絵画を見たことがある(註、これは1968年の9月の間違い。東京画廊のコンピュ-タ・アート展のこと)。大きなキャンバスの上に直交する軸があり、横軸が上下
に動き、その上を左右にノズルが動き、しかるべきポイントで絵具が吹き付けら
れる仕組みだった。今で言えばインクジェット方式である。しかし、まだ未熟な
機器で絵具がにじんだり流れたりして奇妙な画面が結果として作られていた。
 あれから四半世紀以上経過し、コンピュータはとてつもなく進歩しかつ身近な
存在となった。ワープロはもちろんインターネットに電子メールも一般化し、思
考、表現、伝達や情報収集の道具としてなくてはならないものである。
 私は自己表現としてのCGをこれまで意識的に避けてきていたが、これを機会
に積極的に取り組んでいきたい。」

 今の自分を考えると、まだまだパソコンを使いこなせておらず習熟の過程にあるわけだが、2001年の9/11の後2002年頃からパソコンで1970年代の零円スタンプを復活させ、その流れの中でE-mail Stamps Seriesを制作するようになってきたのである。
                         
さて本日の「仏像展」関係ニュースです。新潟県立近代美術館で開催されることが本決まりです。一件落着でしょうか。でも「新潟市美術館を考える会」を見るとまだまだ進展、ごたごたがあるようです。
http://rencam.info/wp/?m=201003
新潟日報

朝日新聞(新潟版)