Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

PEACE&LOVE 2010案内

今日は久しぶりに作品制作をしました。妙高市のスタジオゼロで9/11から始まるPEACE&LOVE 2010に出品する作品です。構想は出来上がっていたので3時間くらいで出来ましたが、アトリエの中は冷房がなく暑さに耐えながらで大変でした。
案内状です。先日終了したBlue Sky Projectの出品者が沢山います。

このPEACE&LOVEは今年で8回目。主宰の東條麗子さんから毎回違った素材が与えられるのです。その素材をこなすことがかなりめんどくさいのですが、結果としてけっこう勉強になるわけです。
今回は、塗られていない白い高崎のダルマが与えられました。
私の出品作品の一部を紹介します。作品はダルマの眼にビデオカメラを仕組み、その映像を少し離れた所のテレビに映し出す仕掛けです。ダルマを見る姿がテレビに映るのですがそれをダルマを見ている本人が見る事が出来ないということを気付かせる仕掛けです。人間の視覚のパラドックス、見る事と見られる事の両義性や双方向性を「監視社会」にリンクさせた作品と言えます。
コンセプトを構成するキーワードは「Panopticon」「監視社会」「監視システム」「平和の代償」など。タイトルはまだ決めていないのですが「ダルマの眼」とでもしておこうかと考えています。
今回はかなりコンセプチャルで臨場感ある作品にすることができさわやかな気分です。

5時過ぎにこの作品の搬入でスタジオゼロに行ってきました。先日紹介した石黒邦子&土肥實さんの2人展の打ち上げ会への出席が主目的でした。話し合いのテーマは具象、抽象という言葉を巡ってでした。反具象、非具象、反抽象、非抽象、脱具象、脱抽象、超具象、超抽象などの言語的な広がりのない会でした。この会でかなりの本心をしゃべってしまったので、そのことを数日の間に文章でしっかりと書きたいと思います。