Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

原点への遡行-D「石を送るメールアート物語」出版計画

原点への遡行が数回で行き着いてしまった感もあります。日常の出来事を書き記すのと違って考えながら書くので時間が必要で、最近はしんどさも感じてしまいます。 
さて、私が美術家として生きて来た証しとして、代表作「石を送るメールアート」のことを「石を送るメールアート物語」と題して編著出版したいと計画しています。
私の「石を送るメールアート」は1969年7月の時代状況そのものから生まれました。それは、月に人類を送り込むアポロ11号計画と宇宙時刻を合わせる形で生成し、「地球の石」を拾う事をコンセプトとしました。そしてその17号までの計画に連動しつつ発送(発表)してきました。そして、アポロ計画の終了とともに終了を迎えました。そのことは定めでした。
しかしその後、兵庫県立近代美術館での「環境とイメージ」展(1985年)への出品依頼という外部刺激で再発表。1997年には彦坂尚嘉による再評価。そこから富井玲子による「Century City」展への招待につながっていきます。
その後年に1〜2個ですが、その生成した過去の記憶を引きずりつつ、新たな今を刻印しつつ継続してきています。
「石を送るメールアート」は1969年11月に李禹煥に批判されてBTに登場しました。が、その「もの派」の理論や作品との違いを私なりに分析・整理した事はまだありません。自分の力で自作を語る事は作家としての力量のバロメーターの一つです。この出版でその未分析・未整理の部分にメスを入れたいと考えています。
私の作品では自然から手で持てる範囲で石を採取し、メールアート仕立てで郵便で送ります。その生成過程、また語る内容、語ろうとする内容などの鑑賞構造ながもの派の作品と違いの指標です。
これまで、漠然とですが高松さんの「数字と石」と河原温さんの「デイトペイント」の中間、もの派と紙派(松沢さん系)の中間に位置している作品と考えてきていました。
私には凡庸な頭脳しか与えられていませんが、支援・協力者と協働しつつ出版を成功させたいと決意しています。


出版計画(第1次案)です。

巻頭に写真の記録(毎日新聞社朝日新聞提供) 
1 はじめに(本人もしくは交渉中)
2 アクリラート・vol.32号(1997年10月日発行)記事の再録
3 コメント A
4 コメント B
5 コメント C
6 コメント E
7 記事の再掲載(君もメールアートに参加しよう)(エール出版、読賣新聞)
8 毎日新聞生地 70.5.14 
9 朝日新聞生地 71.4.3
10 作品写真
11 精神生理学研究所作品(ニクソンへ送った記録作品)
12 各種の展覧会での展示スナップ
13 あとがき(本人)