Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

BSP in Niigataに寄せて

明日からBlue Sky Project in Niigataが始まります。今日の午後に展示なので前山さんと新潟までドライブです。
このブログではおなじみの貘三太郎さんが昨日の新潟日報のあーとぴっくすにコメントを書いてくれましたので掲載させていただきます。

貘さんのコメントの元の原稿です。

青空を共通のモチーフに平和への思いや願いを表現する。このアートプロジェクトの発端はNY在住の美術史家富井玲子が9/11の同時多発テロWTCビルを自宅近くから3枚撮影し、数日後にネット上に公開したことにある。
富井の知人である堀川紀夫がフリーなその画像をダウンロードし、世紀の大事件の衝撃を自らの作品に仕立て直そうと思う。しかし間近から迫った臨場感あふれる報道写真とは異質なその遠望からのショットを生かしきれずにいた。
そして4年後、堀川はその3枚の写真に明快な真実を発見する。それはWTCビルの背景に広がる限りなく美しい青空。その下で繰り広げられた形容しがたい大愚行のコントラスト。その青空が広島と長崎の原爆の背景に広がっていた青空と結びついてきたと言う。青空という視点から9/11と2度の原爆投下が同質の愚行として再解釈されてきたと言う。
宇宙から見れば青空は地球を取り巻いて一つ。言わば想像力によって現実が再構成されてくる。たかが青空、されど青空である。ここで堀川は一つの企画を提案する。それがこのプロジェクト。
上越の地で2006年か5年連続で国際美術展が開催された。海外からはインターネットで参加する新しいあり方。累計の参加作家は国内488名国外130名計618名。観客は5,000名近く。当初の5年連続開催の目標を成功裏に達成。本展は、このプロジェクトの実行委員3人と三条市以北からの出品者17名が集ってその作品群の一端を見せるグループ展である。
青空の取込み方に各人が各様が妙味を発揮。その真摯なメッセージが語りかけて来る。アートは武力ではない。しかしアートには人の心を動かす力がある。

(貘三太郎・フリーキュレーター)


付けたしです。
18歳と言う若い作家の紹介ビデオを見つけたので紹介します。ユルキャラ・アートと言ってよい最近の美術界の動向が明確に現れている作品と思いました。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1101/19/news080.html

http://www.youtube.com/watch?v=rs6-On_jxjs