Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

小出裕章助教インタビューなど

1.福島第一原発問題についての80分インタビューです。長いですが必見です。できるだけ沢山の皆さんに見てもらいたい内容です。
http://iwakamiyasumi.com/archives/8211
2.福島民報
http://www.minpo.jp/
3.河北新報より
放射線量分布 北西へ飛散裏付け 福島大が地図化
 福島第1原発事故で、福島大は13日、浜通り中通り地方の372地点で測定した1時間当たりの放射線量を示した地図を発表した。実測データに基づいて詳細な放射線量の分布が示されるのは初めて。放射線量の高い地域が原発の北西方向に帯状に広がっている状況が裏付けられた。
 共生システム理工学類の山口克彦教授は「放射線量を面的に示し、放射性物質の飛散状況が把握しやすくなった」と述べた。飛散の経路や仕組みについて気象条件と地形を踏まえて解析する。
 測定は3月25〜31日、原発の20キロ圏内を除く浜通り中通りの地域で実施。2キロ四方に区切った各区域の中の1カ所から数カ所で行い、半減期を考慮して算出した30日時点の放射線量を示した。測定値が同レベルの地点を等高線のように結んで飛散状況を把握しやすいようにした。
 地図を見ると、放射線量は原発から約25キロ離れた浪江町津島付近の約70マイクロシーベルトを最高に、原発の北西方向に高い地域が分布している。福島、郡山両市周辺では周囲より放射線量が高めの地域があり、山口教授は「放射性物質は複数のルートで流入しているのではないか」と推測している。

福島大が福島県内各地の放射線量を計測して作った放射線レベルマップ(「・」は測定地点
4.ロイター記事
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20609820110414
5.読賣新聞記事

巨大地震
 東日本大震災震源域の東側で、マグニチュード(M)8級の巨大地震が発生する可能性が高いとして、複数の研究機関が分析を進めている。
 日本海溝の東側で海のプレート(岩板)が引っ張られる力が強くなっているためで、早ければ1か月以内に津波を伴う地震が再来する危険がある。

 M9・0の東日本大震災は、押し合っていた海のプレートと陸のプレートの境界面が破壊されて起きた。そのため周辺の地殻にかかる力が変化し、東日本全体で地震が誘発されている。

 京都大防災研究所の遠田晋次准教授(地震地質学)は全地球測位システム(GPS)の測定データから、海のプレート内部で引っ張られる力が強くなっていることを突き止めた。明治三陸地震(1896年)の37年後、昭和三陸地震を起こしたメカニズムと共通しているという。「今、昭和三陸規模の地震が起きると、仙台市で10メートルの津波が押し寄せる計算になる」と言う。

(2011年4月14日19時01分 読売新聞)

6.朝日新聞記事
放射性物質放出量、炉内の1〜2% 保安院が推定値公表
2011年4月15日0時34分

 経済産業省原子力安全・保安院は14日、福島第一原発1〜3号機から事故で大気中に放出された放射性物質は、炉内にあった量の1〜2%という推定値を公表した。多くの放射性物質がまだ原子炉内に残っていることになる。

 推定値は主な放射性物質としてヨウ素セシウムを分析したもので、ヨウ素131が約2%、セシウム137が約1%だった。12日に今回の事故の国際的な事故評価尺度(INES)を旧ソ連チェルノブイリ原発事故と同じ「レベル7」(深刻な事故)に引き上げる根拠になった。当初、放出量だけしか公表しなかった。

 保安院によると、事故前に1〜3号機の炉内にあった放射性物質は、ヨウ素131が610万テラベクレル(テラは1兆、ベクレルは放射能の単位)、セシウム137は71万テラベクレルだったという。

 1〜3号機では原子炉圧力容器や格納容器につながる配管や弁などのすき間や、破損した部分から放射性物質が外部に漏れ出たとみられている。地震後間もなく、炉内の蒸気を外に逃がして圧力を下げるベント(排気)作業でも放出された。

 セシウム137の放射能が半分になる時間(半減期)は約30年だが、ヨウ素131は8日と短く、当初よりも相当減っていると見られている。

 日本原子力学会の調査専門委員会が14日に発表した分析では、1〜3号機の炉内の核燃料は、一部がいったん溶けたうえで冷えて固まり、圧力容器の底に数ミリほどの粒子になって積もっているという。(小堀龍之、竹石涼子)
7.燃料溶け容器底に蓄積 原子力学会が見解
全国2011年4月15日 11時11分 (8時間26分前に更新)(共同)
 東京電力福島第1原発の事故について、日本原子力学会原子力安全調査専門委員会は15日までに、原子炉などの状況を分析した結果、1〜3号機で燃料の一部が溶けて粒状になって原子炉圧力容器の底にたまり、冷えているとの見解を公表した。

 溶けた燃料が圧力容器の底にたまりすぎると熱がこもり、容器を損傷する恐れがあるが、圧力容器の底部の温度データから、現状ではそこまでたまっていないとみられるという。

 一方、同学会の沢田隆副会長は「復旧作業が順調に進んでも、核燃料が安定して放射性物質が放出されないといえる状態になるまで、早くても2、3カ月かかる」との見通しを示した。(共同通信