Art Site Horikawa-I

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福島関係ニュース

1.福島民報より
5公園が基準値超える 33施設は下回る 
 県は24日、これまでの調査で一定の放射線量を上回った学校や公園計46カ所で行った再調査の結果を発表した。福島市の信夫山子供の森公園など五つの公園で屋外活動を制限する暫定基準値の毎時3・8マイクロシーベルトを上回ったため、県は、設置する自治体に利用の制限などを要請した。
 これまでの調査で毎時3・4マイクロシーベルト以上となった施設を対象に22日に実施した。13カ所の公園のうち基準値を超えたのは【表】の通り。県は各市に対し、公園の利用を1日1時間程度に制限することなどを市民に周知するよう指導した。今後は1週間以内にモニタリング調査を再度行う。
 小中高校、幼稚園、保育所は全33施設で校舎外の測定結果が基準値を下回った。ただ、制限解除には2回連続で基準値を下回る必要があり、前回の調査で基準値を超えた福島市の福島東稜、福島成蹊、橘の3高校と二本松市のおひさま保育園は校庭・園庭の長時間利用を控えるなどの制限措置が取られる。1週間以内に行う調査で再度基準値以下になれば、制限が解除される。再調査対象だった郡山市のカインズインターナショナルスクールは廃止を届け出た。(2011/04/25 15:36)

2.河北新報より
福島、宿泊解約68万人 震災・原発影響の損失74億円

 福島県内の宿泊施設でつくる県旅館ホテル生活衛生同業組合(震災時、加盟約640施設)は25日、東日本大震災と福島第1原発事故に伴う被害状況をまとめた。震災後も営業を継続しているのは15日現在で約65%にとどまり、既に約20施設が廃業を決めた。予約をキャンセルした宿泊客は集計できた分だけで延べ約68万人、損失は約74億円に上っているという。

 郡山市内で開かれた理事会で報告された。組合には県内宿泊施設の約4割が加盟している。
 双葉地区(浪江町富岡町双葉町など)では経営者と連絡が取れないケースが多く、加盟31施設すべてが休業しているとみられる。浜通りで営業を再開したのは相馬地区(相馬市、南相馬市、新地町)で62施設中11施設、いわき市で122施設中41施設だった。
 中通りでは県中地区(郡山市須賀川市、石川町など)で65%、県北地区(福島市二本松市など)で82%が営業を再開しており、会津地方はほとんどすべてが営業を継続している。
 予約をキャンセルした宿泊客数は5月までの集計で岳温泉二本松市)が延べ3万8000人、いわき湯本2万1000人。6月までを集計対象にした飯坂温泉福島市)は延べ8万6000人、磐梯熱海温泉郡山市)4万2000人、東山温泉(会津若松市)5万6000人—などとなった。
 事務局は未集計分を含めた加盟施設全体での宿泊予約のキャンセルは6月までに80万人以上、90億円以上に達すると推計。当初は5月の大型連休までのキャンセルが大半を占めたが、東京電力の工程表で原発事故収束のめどが6〜9カ月先と発表された後は夏や秋の予約にも影響が出ている。大規模ホテルでは、秋までに3万人のキャンセルが出た例もあるという。
 組合理事長を務めるホテル華の湯(郡山市)の菅野豊社長は「県内全体の数字をまとめたのは初めて。被害の大きさにあらためて衝撃を受けた。先行きは非常に厳しいが、地域経済にとって重要な宿泊産業を守るため、行政などに支援を求めていく」と話した。(2011年04月26日火曜日)
3.低濃度汚染水放出は国際的犯罪…西岡参院議長(読売新聞)

福島原発
 西岡参院議長は26日、東京都内のホテルで講演し、東京電力福島第一原子力発電所から低濃度の放射性物質を含む汚染水を海に放出した問題について、「国際的な犯罪だ。必ず大きな禍根を残す。漁民にも知らされなかった。一体、どういう政治なんだと感じている」と述べ、政府や東電を厳しく批判した。

さらに、東日本大震災への菅政権の対応に関し、「『想定外』という言葉で逃げることは許されない」としたうえで、緊急事態法制定や被災地への復興府の設置などを提案した。

(2011年4月26日17時59分
4.格納容器に水漏れ見られず=1号機、ロボット調査で確認—「水棺」作業実施へ・東電
時事通信 4月26日(火)16時54分配信)

 福島第1原発事故で、東京電力は26日午後、1号機の原子炉格納容器を水で満たす「水棺」作業に向け、原子炉建屋内をロボットで調査した。ロボットからの映像で格納容器からは水漏れがないことが分かり、同社は27日以降、注水量を現在の倍に増やし、水棺作業を進める方針。
 東電によると、ロボットが1号機建屋に入ったのは17日以来2度目。建屋内を2台で約2時間調査し、映像で格納容器からの水漏れの有無を確認。映像で確認する限り、水が漏れている兆候は見つからなかった。放射線量は最大毎時49ミリシーベルトで、前回調査時と同レベルだった。
 一方、同社は26日午後から、放射性物質飛散防止用の合成樹脂散布を本格的に開始。3号機原子炉建屋の海側敷地付近に、リモコン重機を使って散布した。