Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

原発関連ニュース(7月3日)

3号機原子炉建屋 掃除機ロボ投入で10〜20ミリシーベルト減少 
[放射能漏れ]
MSN産経ニュース 2011.7.2 20:37

福島第1原発3号機の原子炉建屋を清掃するロボット「ウォリアー」=1日(東京電力提供)

 東京電力は2日、福島第1原発3号機の原子炉建屋1階部分に、掃除機を積んだロボットを投入し、建屋内の砂やほこりなどを吸引した結果、放射線量が毎時10〜20ミリシーベルト程度減少したと発表した。しかし、建屋内で作業するにはまだ放射線量は高く、3日にも放射線を防ぐための鉄板を床に敷く方針。

 東電によると、ロボットは1日に建屋1階南西側の約100平方メートルで約5時間稼働。ドラム缶3本分の砂やほこりを吸引したという。

 3号機の同エリアは毎時50〜150ミリシーベルトという高い放射線量が確認されており、作業員が建屋内に入って作業する妨げになっている。東電は「できれば2号機と同じレベル(毎時20〜30ミリシーベルト)にまで下げたい」と話している。
福島第1原発:完全な循環注水を実現…汚染水増加食い止め
毎日新聞 2011年7月2日 22時14分(最終更新 7月3日 1時59分)
 東京電力は2日、福島第1原発の循環注水冷却を安定させるための貯水タンク(1000立方メートル)を新設し、中断していた汚染浄化処理した水による原子炉への注水を再開した。再開後の注水量(毎時16立方メートル)はすべて処理水に切り替えており、汚染水をこれ以上増やさない完全な循環注水が実現したことになる。

 これまでは、ダムからの淡水(毎時3立方メートル)と、汚染水浄化システムで処理した水(毎時13立方メートル)を、別々の系統で1〜3号機へ注水していた。しかし、水位や圧力が変動しやすく、6月27日に汚染浄化した処理水を原子炉に注水し始めてから、水漏れなどで6回も運転が停止した。連続注水できたのは29日午後1時半から7月1日午前7時半までの42時間が最長だった。

 東電はトラブル対策として、複数の系統でも安定的に注水するため、圧力変動などを緩衝させる機能を持たせた貯水タンクを1日に新設し、より安定冷却できるようになった。

 当面、原子炉への注水は処理水のみを使うが、枯渇が懸念される場合、従来のようにダムからの淡水を、貯水タンクを介して使用できるようにした。

 現在、1〜4号機にたまっている汚染水は約12万立方メートル。2日午後5時までに1万1170立方メートルが処理され、うち3580立方メートルが淡水化、原子炉に約10日間注水できる量を確保した。

 循環注水の稼働ではトラブルが続いた。経済産業省原子力安全・保安院は「着実に進んでいるが、さらに安定化させる必要がある」としている。【岡田英、久野華代】

芝を張り替え 放射線対策で福島競馬場 
(福島民報 2011/07/02 09:41)
 福島市日本中央競馬会(JRA)福島競馬場は1日、放射線低減対策のため芝コースの張り替えを始めた。
 1日測定した芝コースの放射線量は毎時1・87マイクロシーベルト。張り替えるのは主に走路部分となる内側の幅10メートルで1周分約1500平方メートル。この日は厚さ5センチの芝をブルドーザーで剥ぎ取った。馬場の保全管理を担当する鹿内勉同競馬場専門役は「できることをやって線量を下げていく。これから芝の管理を万全にして来春の開催へ向けて準備したい」と話した。作業は今月いっぱい続ける予定。
 今後は馬場内広場の表土も撤去。秋にはダートコースの砂も入れ替える。剥がした芝や表土、砂は同競馬場の敷地内で保管する。

【写真】ブルドーザーで次々と剥がされる福島競馬場の芝コース