横浜トリエンナーレをみてきました。全体としてインパクトのない作品ばかりでしたが関心,感心したもの、記憶に新たなものの一端を紹介します。
40年前に長岡現代美術館で見た作品です。(長岡現代美術館の収蔵作品の中で西欧の現代美術の良いものは大光相互銀行の乱脈融資のあおりで散逸し、長岡現代美術館は終焉したのです。いわきと横浜に良いものが渡りました。)
建物に順接させたた壁そのものが作品。照明の仕掛けで見る私たちの影そのものが美しく語ってくれます。意表を衝いてはいますが前衛的な要素はないです。完成度は高い。控えめの参加型作品と言ってよいです。
40年前の私個人の記憶につながる作品。アイヌの作家砂沢ビッキの作品。70年代の中頃に田村画廊で個展をされた折に会って握手をした記憶がありました。太い指で盛り上がった手のひら。大きく、ざらつきのあるがっしりとした感触を覚えています。
「神の舌」というタイトルで作品の根がたくましい。じっくりと伝わってくるものがありました。
砂沢ビッキのイメージ通りの作品。
http://www.shift.jp.org/ja/archives/2006/09/bikky_sunazawa.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/砂澤ビッキ