Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

中川セツ子、玉川勝之個展

19日の午前に国立近代美術館で「イケムラレイコ うつりゆくもの」「レオ・ルビンファイン 傷ついた街」を見て銀座7丁目へ。シロタ画廊で新潟市在住の中川セツ子個展(19〜24日)をみてその後明治公園での「さよなら原発」集会に参加しました。
中川さんは私の洋画科の先輩に当たる方です。この作品の画面は地塗りの画面に画仙紙を貼付け、それをオートマティズム的に剥がして、さらにドローイングを加える「という3つの過程で生成しています。このプロセスは不可逆的なもので第2段階で失敗してやり直すこともあるとの話を聞きました。ブナ林の雪消えの時期の根回りの土が見える風景を俯瞰したようなイメージ、開放的な広がりを感じました。写真では画面が歪んでしまっています。あしからず!





20日の「新潟松浜アートフェスタ」出品作品を撤去した帰りの道中で秋葉区のギャラリーやまぼうしでの玉川勝之個展(16〜27日)を見てきました。玉川さんは燕市の伝統工芸の玉川堂(ギョクセンドウ)の銅板鎚器の卓越した職人です。時々、その生業の技をその対局にある世界を作り出す方向に使って、私たちを楽しませてくれます。大きい作品は銅板でたたいて人体レリーフを作りその上に矩形のステンレス板を鋲で止めてダブルなイメージを作り出しています。更に植物の双葉などの具象的なイメージを付け加えるなど。確かな技の作品構築で見応えある作品です。



椅子の作品。座ると作品の指が適度にお尻を刺激するというユーモアあふれる作品です。


これは伝統工芸の世界です。茶筒、夏火鉢など。他のコーナーには銘々皿などお手頃な値段でもあり一枚購入してきました。茶筒のふたのカエルを虫眼鏡で見て職人芸のすごさを味わいます。

バナナを掛けるための豪華な道具です。