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原発関連ニュース

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「満場一致で原発再稼働」に反対 経団連理事会で孫正義社長が批判
産経 2011.11.15 18:09

ソフトバンクグループの孫正義代表
ソフトバンク孫正義社長は15日、経団連の理事会に出席し、経団連が一致して決議しようとした原発再稼働への賛成・推進に対して、反対し、執行部の姿勢を強く批判した。

 経団連ではこの日、「エネルギー政策に関する第2次提言」を議題に理事会を開いた。経団連として、原発再稼働を進めようという意見集約だが、これに対し、孫社長は、経団連米倉弘昌会長あての意見書という形で反対意見を提出した。

 内容は「原子力発電所の再稼働が非常に重要」との表現を削除するよう要求。また再生可能エネルギーの記述で「野心的な導入目標」という否定的な表現を改めるよう求めた。さらに電力会社が一括して担当している電気の発電と送電業務を分離するよう提案。欧州の例にならい国際間の電力融通も実現すべきとしている。

 さらに、理事会で孫社長は「満場一致で提言が了承されるのは問題だ」と指摘し「反対意見が出たということを議事録に残してほしい」と主張した。

 安全性を確認したうえで原発再稼働を要望する米倉会長に対しても「経団連会員企業の総意であるような発言をするのはいかがなものか」と批判した。

 経団連の理事会は毎月1回、定期的に開かれる経団連の中核意思決定機関で、現在の理事会社は約550社。同日は約300社が出席したが、孫社長の意見に対する反論や同調は全くなかったという。

 理事会終了後、孫社長は記者団に対し「これだけの大事故を起こし、世界中から注目されているなかで何が何でも再稼働ありきはおかしい」と経団連の姿勢を批判。

 「国民の安心安全より目先の利益を優先している」と指摘したうえで「産業界の頭が硬直化しているのはいかがなものか。少なくとも議論を尽くすべきだ」と主張した。

 また「経団連の会長・副会長人事は重厚長大型企業が中心だが、多様な意見を取り入れるのも重要なことだ」と強調。

 経団連からの脱会は「いつでもできる」としたうえで「しばらく様子をみる」と語った。