<細野原発事故相>福島の原発再稼働「全くあり得ない」
毎日新聞 2月11日(土)21時21分配信
細野豪志原発事故担当相は11日、青森県三沢市で開かれた討論会で「福島にある原子力発電所の再稼働は、全くあり得ないと明確に申し上げる」と述べ、東京電力福島第1、第2原発の再稼働を認めない考えを明らかにした。また4月に発足予定の原子力規制庁について、経済産業省の影響を排除するため、課長級以上の人事は自ら面接した上で決める意向も表明した。
福島県内には、事故を起こした第1原発1〜4号機と、同5、6号機、第2原発の1〜4号機の計10基がある。政府と東電は昨年12月、第1原発1〜4号機の廃炉工程表を作成。だが、それ以外の6基について東電は、明確な方針を示していない。一方、県は、県内全ての原発の廃炉を求めている。
県内の原発については枝野幸男経済産業相も昨年9月、毎日新聞などとのインタビューで「(再稼働への)地元の理解を得られるとは思わない」と、廃炉は不可避との認識を示している。
原子力規制庁に関しては「経産省の影響のない組織にする。長官が最大のカギだが、課長級も全部面接しようと思っている」と語った。【笈田直樹】
作家の大江健三郎さんらが呼び掛けた集会「さようなら原発1000万人アクション」が11日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれ、主催者側によると1万2000人が参加した。
大江さんは「政治家も官僚も実業家も、うやむやのうちに原発を再稼働させようとしている。私たちは抵抗しなければならない」と話した。集会後、参加者らは原宿駅前などをデモ行進した。
(2012年2月11日18時13分 読売新聞)
脱原発訴え都心を1万2千人行進 大江健三郎さんも参加
asahi.com
「脱原発」を訴えてデモ行進する参加者たち=11日午後、東京都渋谷区、林敏行撮影
「脱原発」を訴えてデモ行進する参加者たち=11日午後、東京都渋谷区、林敏行撮影
「脱原発」を訴える集会には、大勢の人たちが参加した=11日午後、東京都渋谷区の代々木公園、朝日新聞社ヘリから、相場郁朗撮影
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東日本大震災から11カ月を迎えた11日、東京・代々木公園で「脱原発」を訴える集会が開かれた。主催者によると約1万2千人が参加し、プラカードや旗を掲げて公園周辺をデモ行進した。
集会は作家の大江健三郎さんらが全国で呼びかけている「さようなら原発1000万人アクション」の一環で、都内での開催は3回目。壇上に立った大江さんは「原発をやめることが子どもたちへの希望の証しになる」と語りかけた。
集会には俳優の山本太郎さんや、福島県で有機農業に取り組むNPO関係者らも出席。参加者と一緒に「原発反対」「子どもたちを守ろう」と声を合わせた。
この日は新潟県上越市や北海道釧路市などでも同様の集会があった。震災から1年となる3月11日には、福島県郡山市での集会を予定している。
「核廃棄物を残すな」脱原発集会で大江健三郎さん訴え
産経 2012.2.11 18:56
「さようなら原発1000万人アクション」集会で、脱原発を訴える大江健三郎さん=11日午後、東京・代々木公園
東京電力福島第1原発事故を受け、脱原発を目指して作家の大江健三郎さんらが呼び掛けた「さようなら原発1000万人アクション」集会が11日、東京都と新潟県であり、東京・代々木公園には市民ら約1万2千人(主催者発表)が集まった。
大江さんは「原発が出す核廃棄物を、私たちは孫の代まで残すことになる。それは人間が決してやってはいけないことで、倫理に反するものだ」と脱原発を訴えた。
俳優の山本太郎さんは「もし大きな地震があれば、国が終わってしまう。終わらせないために、原発を再稼働させるわけにはいかない」と主張した。