Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

大地の芸術祭2012オ−プニングツア-ツア-9

オ−プニングツア-から一週間経ちました。まだその全ての紹介が終わっていません。29日のラストのコースの下条の「もぐらの家」と下条駅です。







下条駅です。




これでオ−プニングツア-の紹介は終わりです。
このツアーでの見聞を元に某新聞に簡単な紹介記事を寄稿しました。

大地の芸術祭へのお誘い                           美術家 堀川紀夫

 お隣の十日町市津南町大地の芸術祭が開幕。見所を紹介します。
 まず、十日町中心部の交流館「キナーレ」が越後妻有里山現代美術館に生まれ変わりました。ボルタンスキーの「No Man’s Land」が心臓の鼓動音を流しつつ巨大クレーンで20tもの衣服を掴んでは落とし、山と積み上げては積み替える現代の神話を演出。体感型の19作品があり、エルリッヒの「トンネル」は文字通りの小型のトンネル。そこに入ったその人が巨人になって見えてくるから不思議。鉢集落の「絵本と木の実の美術館」には竹製の人形の新作。周囲には「どうらくオルガンちちんぷいぷい」など孟宗竹やワラによる彫刻、造形、人形、打・管楽器の数々が“空間絵本”として出現。下条の旧東下組小学校は「もぐらの館」と名付けられ、土を体感し、土の魅力を伝える美術館に。土絵具の絵画など。中でも全国各地の土壌モノリスの展示は圧巻です。下条駅には茅葺きの尖塔の目印が。その内側は地域の民族資料館に。松之山の「キョロロ」では本物のガマガエルやカブトムシを観察した眼に蛾の標本をキャンバスにした現代絵画や金属昆虫が語りかけてきます。
 ところで、前山忠さんと私は1970年から今冬までの雪アートの実践と新作を松之山温泉手前の「ギャラリー湯山」から発信しています。
 この芸術祭は44の国と地域から310組のアーティストが参加。ガイドとパスポートを手に入れ自家用車による小グループ鑑賞ツアーがお勧めです。
とりあえず。