Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

雪の図工教室の構想メモ

今年の大地の芸術祭の冬は「雪アート」から「雪のスタジアム」というコンセプトに転換することになり、「雪アート」がスタジアムに包含される位置づけになりました。各施設や会場で色々な企画が展開しますが、そのキナーレでの企画の一つとして1月13日に「雪の図工教室」が開催され、そのお手伝いをすることになりました。

昨日、アトリウム長岡での「雪アート」の打合会があり、その図工活動構想(指導案)を書き出してみました。この初めて書いたメモに更に書き加えて内容を措定して行きます。あらかじめ、「雪」と関わることの意味についてこれまでの経験知をまとめてみようとしているわけです。

2012.12.23
雪の図工教室2013活動第一次構想   
                      堀川紀夫
雪に働きかける
新雪が降りその雪の厚みをかき分け、水の中を歩むように雪の中を歩くことについて「こざく」という独特の響きのある言葉がある。まず、雪の上を歩いてみる
次に雪を観察してみる。色を味わう。白の中に色々な白があり、光により陰影が生じ表情が生まれる。
雪の重み、冷たさ。気温により姿を変える雪。融ける雪、凍る雪。楽しい雪、恐ろしい雪。危険な雪。道路の雪、屋根の雪、田んぼの雪、人の生活の場、その周囲に色々な雪がある。
雪に働きかけて人間としての形を記す、跡を残す、形を造ること。それが描く、つくる、表すことであり意味をつくりだすことである。(Draw,Stamp,Mark,Write,Make)等の活動に符合する。

活動の種類
身体から道具へ

1 足を使う。
 雪の上を歩く。雪に足(靴)の跡を付ける。人が通れるように道を付ける。雪を踏みつける。雪を踏みつけて形をつくる。遊ぶための平らな面をつくる。
2 手を簡単に使う。 
 雪に手形を付ける。両手で付ける。沢山付ける。手形で雪に壁面をつくる。
3 手の握る力を使う。
手の指を生かす。拳の力でボクシング。手の握力を生かす。
 雪のおにぎり雪玉をつくる。しっかりと握りしめてつくる。沢山つくる。柔らかくつくる、固くつくる。雪の的宛やカチンコ遊び。雪合戦(スポーツ系)。
 小さな雪玉をつくる。大きな雪玉をつくる。
 つくった雪玉を並べる。くっ付ける、つなげる。重ねる、積み上げる
雪のダンゴ、雪のネックレス、雪だるま。
4 雪の壁に働きかける。
 拳で穴を空ける。手で雪を掻き出して窪みをつくる。
 窪みを沢山つくる。窪みを何かの形にする。規則的に窪みをつくる。窪みで描く,書く。雪壁に自分らしい人と違った模様を付ける。
5 雪の上を体全体で動いてつくる。雪上を歩いて、歩いた跡でつくる。大きな雪の上の模様。   
6 身体全てを使った雪上での身体スタンプ。(Snow Performance)
7 雪の白さをバックに表す。飾るなど。色のある形を配置する。(着色はしない) 色の付いている紐、布や紙で飾る。花や枝を飾る。
8 雪に30cmくらいの空間をつくり、キャンドルを灯す。
  
9 道具を使って雪に働きかける。 小さなスコップのようなものを使う。面を削って形を掘り出す。バケツのような型を利用して同じ大きさのものを沢山つくる。雪のレリーフをつくる。雪を削る。雪を彫刻する。