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高梨沙羅選手

高梨W杯総合V:小さな16歳快挙 ソチに期待
毎日新聞 2013年02月18日 01時22分(最終更新 02月18日 03時32分)

W杯個人総合優勝を決めた高梨=2013年2月17日、AP
 「日本女子スキーの快挙」。ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)の女子ジャンプで、北海道上川町出身の高校生、高梨沙羅選手(16)が17日、日本女子初の個人総合優勝を決めた。ジャンプ選手だった父寛也さんの指導を受け、小学2年からジャンプを始めた高梨選手。来年のソチ五輪での初の「女王」の座に向け、地元の期待も高まっている。

 昨年7月に上川町に結成された「高梨沙羅後援会」の会長を務める佐藤芳治町長(63)は「今年に入って一段と技術もパワーもアップした。本当にびっくりしている。ソチ五輪に向け、大きな自信になるだろう」と喜ぶ。

 身長152センチと小柄だが、幼少期のクラシックバレエで培ったバランス感覚と柔軟性が強み。地元の中学校時代の2010年に国内大会で初優勝。一昨年に国内女子最長不倒の141メートルを記録して注目を集め、1年ごとに記録を伸ばしている。

 高梨選手と同じ上川町出身で、長野五輪団体金メダリスト、原田雅彦さん(44)=雪印メグミルクスキー部コーチ=は「おめでとうとしか言いようがない素晴らしい快挙。とにかく努力家で、『1センチでも遠く飛びたい』と練習と工夫を重ねた結果だ」と声を弾ませた。「まだ16歳。この成果を来年のソチ五輪だけでなく、これからの長いスキー選手人生のために生かしてほしい」と話した。【横田信行、吉井理記】