Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

憲法記念日関係

コピペ記事です。
憲法記念日:92歳、元特攻隊員 改憲の動き危惧
毎日新聞 2013年05月04日 11時26分(最終更新 05月04日 11時47分)


「戦時中の日本は国家が国民を使い捨てにしていた」。元特攻隊員の岩井忠正さんは憲法改正で政府の力が再び強まるのを危惧する=東京都小平市で2013年4月26日、前谷宏撮影
拡大写真
 「96条を変えては、憲法の意味がなくなってしまう」。東京都小平市の岩井忠正さんは改憲の動きに憤りの声を上げる。92歳。戦時中は特攻隊員だった。

 父は元陸軍少将。しかし岩井さんが学生になるころには「軍人主義」「大和魂」といった精神論を「非合理的」と感じていたという。だが慶応大在学中の1943(昭和18)年に学徒出陣し、特攻隊を志願した。「どうせ死ぬなら美しく、と考えていました」

 今では考えられない、戦死を前提とした特攻兵器の訓練を受けた。人間が魚雷に乗って突撃する「回天」。潜水服を着て機雷付きの棒で敵船を突く「伏龍」。他の特攻隊員に「戦争は物理力のぶつかり合い。精神なんかで勝てるわけがない」と漏らしたことがある。「そんな話をするな」とたしなめた同僚も、数日後に「俺もそう思っているんだ」と告白した。4カ月後、彼は訓練中に事故死した。

 岩井さんは戦後、復学。新憲法の施行前、他の学生たちと「天皇制は残すべきか」「国民が主権者になるべきか」と議論した。その中で「戦前、戦中の経験を繰り返さないため、国民が憲法で国家権力を縛らないといけない」と学んだ。

 あれから65年以上。自由や民主主義は当たり前のものとなったようにみえる。だが、そもそも憲法はだれのためにあるのか、という国民の意識は希薄になっていないか。安倍内閣憲法改正主導に危うさを感じる。「国民にとって一番嫌なことは戦争でしょう。96条が改正されれば、戦争放棄をうたった憲法を、権力者が都合よく変えることができるようになる。それは愚かなことじゃないですか」【前谷宏】