アーツ前橋での感想
昨日見たアーツ前橋の展覧会「カゼイロノハナ」の中で、科学者の高木仁三郎さんの作品(資料展示コーナー)があり、他の作家の「アート作品」とは全く異質で、また大真面目な意味でアートの可能性を切り開くものと思われました。
wikipediaなどで高木仁三郎を検索して調べて下さい。
さて、表現の自由が一応保証されている我が国のアートの現状は多様な作品で彩られています。それを大別するとアートと「アート」となります。裸形のアートと枠組みのアートと言っても良いです。枠組みを取っ払ったところに何があるのか、アートはアートでしかないのですが、人間としてどうアートと関わるかという基本に関わるテーマです。
チラシの裏側のコメントの一部を掲載させていただきます。
今、東日本大震災後の世界で原子力、原発、原爆、放射能の危険などの問題からアートは逃げてはならないと考えます。科学者高木仁三郎関係の展示が「開館記念展」だけに終わらぬように願っています。
「アート」の「」が何重もの入れ子構造を成している例もあります。重箱の隅に光を当てるアートがあります。「」に入らなければ売れはしません。「」の矛盾です。「」を取っ払った裸形のアートをテーマにすると「裸形のアート」になってしまうかも知れませんが、「」のことを思考の回路に据えることは重要な事です。
今日は少し頭を使って書いたように思います。
(付け足し)
アーツ前橋でいただいて来た展覧会の展示目録を良く見たら、高木仁三郎さんの資料展示コーナーは、出品作家の83白川昌生さんの作品の一部(高木仁三郎さんへのオマージュ)という事が分かりました。
最近、視力が落ち、文字表示やパンフも文字が小さいと良く読めません。今日のブログは誤解もありますが、その場での感想ですので訂正はしないでおきます。