グーグルも出資、米で世界最大の太陽熱発電所が始動 鏡を操作、光集めて蒸気発生
MSN産経 2014.2.14 13:04
米西部で本格稼働を始めた大規模な太陽熱発電所＝１１日（ＡＰ）
米西部カリフォルニア州で１３日、大規模な太陽熱発電所が本格稼働を始めた。発電能力は３９２メガワットで１４万世帯の電力をまかなうことができ、同じ方式の発電所としては現時点で世界最大という。米ＩＴ大手グーグルも出資している。
通常の太陽光パネルを使った発電と異なり、１７万枚以上の鏡を動かし太陽光を反射させ３カ所に集めた熱で蒸気を発生させ発電する。同州東部のモハーベ砂漠に米電力大手ＮＲＧエナジーが建設した。
ＡＰ通信によると、連邦政府の所有地約１３平方キロを使い総工費は２２億ドル（約２２５０億円）。年間に自動車７万２千台分相当の温室効果ガスの排出削減効果があるとしている。
オバマ政権は再生可能エネルギー導入に熱心だが、石油やガスの資源が豊富な米国では太陽の利用はごくわずかだ。日照時間が長い米南西部では太陽を使った発電施設建設が相次いでいる。ただ、コヨーテなど野生の動植物の生態に与える影響も大きく、反対する自然保護団体もある。（共同）
