Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

富井さんによる発見

既にここで記事にしていることですが、美術史家,インデペンデントスカラーの富井玲子さんが、LAのGetty Centerに1970年に私がドイツの某氏に送った「東京ビエンナーレ(人間と物質)」のカタログがあることを見つけて知らせてくれました。このことについては拙論「Gettyでの発見物語」で詳しく書かせていただきました。
さて、この15日、富井さんは松沢宥さんの調査で下諏訪の松沢宅にでかけられ、ご家族や松沢資料整理?関係の皆様との共同作業をされたとお聞きしました。その過程で、拙作の石を送るメールアート「The Shinano River Plan 1969.7.21」と「あなたに五円あげます(1970.8 二ルヴァーナ展)」を見付けられたとのこと。一昨日にメールでその画像を送っていただき、本当にびっくり仰天でした。
松沢さんに石を送ったのは一番最初のことです。その最初の作品がとても美しい保存状態で見つかりました。二ルヴァーナ展の五円玉にメッセージを付けた手配り作品は数千円を銀行で両替して相当数作製し、翌日に万博の会場でも配ったりでゲリラ的で刹那的でした。いずれにしても、私のような若造の作品を大切に保管していただいた松沢さんのご高配に大感謝を捧げる次第です。このことで松沢さんとの縁がますます深まったと実感しています。松沢さんの1964年以降のテーゼ「オブジェを消す」ということはできませんが、そのことばにし難い底流にまで達している影響から逃げられそうにありません。

この荷札の115620は船長が月面に降り立った時刻です。下部にタイプされた517420の意味が自分でもどうであったのか思い出せません。色々と当時の新聞等を調べています。

五円玉の腐食が時間の経過を奏でているようです。
本日の午後、作品搬入で柏崎まででかけてきます。