Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

雪と雪アートの記憶

昨日(18日)はとても暖かく、最高で25°くらいだったとテレビニュースでも言っていました。その陽気に誘われて、除雪、消雪関係の道具を終いました。並べてみると絵に見えてきたのでブログで紹介しようと一枚撮影。

冬季の雪との格闘のこと、除雪や雪下ろしの苦労は厳しいものです。しかし、この冬のような、雪かきを3度くらいで除雪、雪下ろしの苦労がないこともあります。苦労のないものは記憶も浅く、苦労した記憶はいつまでも鮮明です。雪に関わる記憶がトラウマとなって作用することもあります。
次の話は、今年の「雪アート」で感じた雪アート系のトラウマのこと。
1970年2月、十日町市立中条中生徒による「雪祭り参加作品」です。雪を3mくらいプリンみたいに積み上げて顔料で彩色しました。全校生徒で飯山線中条駅の向かい側に作りました。GUNの「雪のイメージを変えるイベント」とクロスしての制作で、同じで顔料を使わせてもらったのです。
この記憶がトラウマとして作用し、今年の「雪アート」で同じ中里会場の富永さんんのシロップをかけて雪を彩色した「かき氷マウンテン」が新雪に恵まれ美しいものなのに、陳腐に見えて仕方ななかったのです。富永さんとは全く関係ない39年前に雪に彩色した強烈な記憶が今も作用してしまうのです。(その富永さんのドキュメント写真・記録は夏の大地の芸術祭に展示されます。)

39年前の写真です。カラー写真の時代が始まった頃です。この写真を公表するのは初めてです。教育実践としての「雪アート」の記録です。

かなり変色しているので補正をかけました。


次の写真は、昨年の中里「雪アート」会場から見たスナップ。アートではありません。信濃川の河川敷の雑木林の風景です。一晩で60cmも降った日の朝でした。その新雪がかぶり、この上なく美しいものでした。