Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

花ロードの作品と直江兼続の話題

昨年の夏休み、Y市の美術教育の研修講師を務めました。7つくらいの題材を体験してもらいましたが、これはその一つ。額縁を用いて世界を切り取るというもの。対象の見方のイロハの類ですが、やってみるとけっこう面白いんです。より面白くするために、フレームの大きさを「モナリザ」のサイズと同じにしました。「モナリザ」と同じ縦横のバランスのフレームの中に、お互いに入ったり、出たり、そのフレームの中にまたフレームを取り込んでみたりで見る側、構成する側、モデルを演ずる側と色々な立場をあらためて意識させるプログラムでした。見るということと見られるということ、その双方向性を問題にしてみる試みです。

前述の見ることの双方向性をキーワードに両面額縁の衝立てを作りました。第10回城下町高田花ロード(2008.10.11〜13)の出品作品です。画廊の入口の空間の通り側に椅子を配し、内側に花を生け椅子も置きました。どちらかの側の椅子に座って、目の前のフレームで切り取られた世界を見るわけですですが、その反対側からはその見ている人を見るという訳です。見ているんだけれど、実は見られているという双方向性、両義性、そして不可逆性。観客の皆さんからけっこう楽しんでいただきました。このフレーミング・アート作品のコンセプトはフリーソフトのようなものです。より面白く展開して行きたいと思っています。



さて、今日は長岡方面へドライブしてきました。友人の個展の最終日であったことで行くことになったのです。もう一つの目的が、今の「天地人」関連で、直江兼続の居城のあった与板へ行って、その銅像を見たり資料展示を見たりすることでした。正確には長岡市与板歴史民俗資料館に行ってきた訳です。入館料300円と同じくらいのにわか揃えの複製品やNHK提供のポスターなどの展示内容でした。館の前庭にあるこの銅像が造られたのは平成元年とありました。

面白かった展示物は、直江兼続の旗印が雁(ガン)の形をデザインしていたこと。ガン=新潟現代美術家集団GUN(ガン)とこじつけて飛躍させて一人笑いをしてしまいました。