Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

色の記憶・記憶の色-2

東京に滞在する時の午前の過ごし方が問題です。というのは、美術館や画廊等の施設が開くのが11時頃だからです。上野の都美術館や国立博物館等は9時や9時30分に開くので、朝早く着いた時はそこで暇をつぶして時間調整をすることがけっこうあるのです。だから知人が出品している公募団体展を心ならずも見てしまうこともあるのです。昨年は東京展や主体展を見てしまいました。
さて、6日は月曜日でした。美術館はお休みでした。上野駅に着いて、そのことに気付いて、改札を出ないで九段下を目指しました。靖国神社の休憩所は9時頃から営業しているので、おでんラーメンを食べたりできるからです。というわけで3回目の靖国詣でとなりました。
まずは、大鳥居です。お花見の屋台が沢山並んでいます。空は雲一つない青です。

休憩所の外の席で桜を見ながらワンカップを乾杯。うどんとおでんで朝食分の腹ごしらえ。お土産の売店には桜のイメージを生かしたお菓子やせんべいの桜色を生かしたデザインが花盛り。


第二鳥居手前の車止めです。

拝殿です。ここへは誰でも出入りできます。

拝殿にお参りし、参集殿で本殿に入るにはどうするのかと近くにいたおばさんと一緒に入口で尋ねると、2000〜3000円の寄付が必要とのことで、あきらめることに。
そこで、昨年の映画「靖国」を思い出し、今回は少し靖国を追究しようと遊就館を見ることにしたのです。
どこの桜もまさに満開でした。春を実感します。

能楽堂の近くに張られた横幕です。言うまでもないですが、三原色が生かされています。元気な八十歳代のお年寄りが沢山おられました。

遊就館での展示の一つです。有名な本居宣長の短歌です。歌自体の美しいイメージが大和魂と結びつけて解釈されています。

大展示室にあった航空母艦です。赤の縦縞にダニエル・ビュレンを思い出してしまいました。(笑い)

出口に近い部屋でした。言葉にならない展示品です。日の丸の赤い円が歪んでおり絵画的でした。

遊就館には20の展示室があります。戦争を美化している展示が多くあり批判されて当然の施設ですが、明治維新からの歴史を学ぶことで一度は訪れるべき施設と思いました。