Blue Sky Projectに至る過程
4年前から、Blue Sky Projectという大きな枠組みで数種類の作品を展開している。昨年(2008)4月のスペース23℃での個展の際に学芸員のMさんにGeoffrey Hendricks との類似を指摘された。さもありなんということと受け止めた。Geoffrey Hendricksが美術手帖で紹介されたのは1968年4月号である。その記憶は鮮明である。一度見た作品の記憶は消すことはできない。
表紙の作品も1967年の作品です。
Web上にありました。車の作品は1983年の作品。だまし絵の手法の一種です。
空のイメージに関して、その次に見たのはRene Magritte で1971年の5月の国立近代美術館での展覧会。
この2人の作品について、その頃はそのものとして見ていたように思います。今はイメージの文脈を色々な関連で考えて見ることができる。それは、今の段階で跡付けられることである。Blue Sky Projectの先付けとしてこれらがあったわけではない。いずれにしてもイメージや意味の文脈が違う。
最初にあったものは9/11の衝撃である。(AP共同の画像)
次に、富井玲子さんによりWeb上に提供された3点の画像。(これは1番目の画像)
三番目に、その後4年して、2005年に自宅の庭で見付けた空の見方。
意味として結びついた原子爆弾が落された日の広島の空。
意味として結びついた原子爆弾が落された日の長崎の空。
以上のような過程で、自分にとって青空が意味として生成、現実化した。
Blue Sky Projectの構想が成立。
Blue Sky Projectという大きな枠組みで各種の表現が展開
その一つがBlue Sky 折鶴プロジェクト
2007年1月12日 WTC跡地にて。
Blue Sky 折鶴プロジェクトの中での「エコ折鶴」
Blue Sky Projectという大きな枠組みの中での「Sky Catching」
(続く)