Art Site Horikawa-I

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原発関連ニュース(5月30日)

福島原発、年内の収束絶望的
ロイター(2011年 05月 30日 02:02 JST
 福島第1原発事故の収束に向けた工程表について、東京電力が「年内の収束は不可能」との見方を強めていることが29日、複数の東電幹部の証言で分かった。1〜3号機でメルトダウン炉心溶融)が起き、原子炉圧力容器の破損が明らかになったことで、東電幹部は「作業に大きな遅れが出るだろう」としている。東電は4月17日に「6〜9カ月で原子炉を冷温停止状態にする」との工程表を公表、1号機の炉心溶融が発覚した後の5月17日にも工程表の見直しはないとしていた。東電幹部の一人は「9カ月という期限はあくまで努力目標だ」としており、原子炉を安定状態に持ち込んだ後に想定していた政府による原発周辺住民の避難見直し時期についても影響が出そうだ。東電は5月初旬まで、原子炉格納容器に水を満たし燃料が入った内側の圧力容器ごと冷やす「冠水」に向けた作業を続けていたが、12日に1号機の炉心溶融と圧力容器の損傷が明らかになり、冠水を断念。原子炉建屋にたまった大量の汚染水を再利用する「循環注水冷却」という新たな方法で原子炉を冷却する方針に切り替えた
放射能漏れ】福島第1原発敷地内の土からウラン
産経ニュース(2011.5.28 21:23)
 東京電力は28日、福島第1原発敷地内で今月2日に採取した土壌から、微量のウランを検出したと発表した。事故後、継続的に検出されている。
 濃度は土壌1キロ当たりウラン234と238が23ベクレル、235が0・94ベクレルで、東電は事故で放出された可能性があるとしている。
山本太郎、事務所辞め放射線から子ども守る
朝日新聞(2011年5月29日 )
 福島第1原発事故後、放射能汚染の危険を訴えている俳優山本太郎(36)が、俳優を引退し、疎開する覚悟を固めていたことが28日までに分かった。
 山本は原発から30キロ圏外という理由で、避難勧告の出ていない福島市郡山市の子どもの避難や疎開を支えるプロジェクト「オペレーション・コドモタチ」に賛同。今月16日にアップされた同プロジェクトの公式サイト上の動画で「僕もこのまま(放射能)汚染が続くなら、今の職業を諦めて疎開しようと思っています」と打ち明けていた。

 「オペレーション・コドモタチ」が、北海道への疎開を提案していることも紹介。「4000戸を受け付けているらしい(中略)子どもたちを無理心中に引き込まないでください」「未来の日本にバトンをつなぐためにも、勇気を出して疎開してみませんか」などと呼び掛けてもいる。

 その上で、86年のチェルノブイリ原発事故では、年間5ミリシーベルトの被ばくで住民が強制移住させられたと指摘。文部科学省が4月に屋外活動を制限する基準を20ミリシーベルトと設定したことについても「殺害行為です。避難したりとか賠償とか、途方もないお金がかかるから、国は(住民を)見殺しにしようとしています」と痛烈に批判している。取材に応じた同プロジェクトの関係者は「われわれの活動は、反原発脱原発ではなく未来の子どもたちの救済が目的。山本君も子どもを守りたいというピュアな思いで動いていると思う」と語っている。

 山本は25日には、ツイッターで「マネジャーからmailがあった。『7月8月に予定されていたドラマですが、原発発言が問題になっており、なくなりました。』だって」などとつぶやいている。27日には「これ以上迷惑をかけられない」とし、所属事務所を辞めたことを告白。一夜明けたこの日、所属事務所も公式サイトで「個人的な活動のために事務所に迷惑をかけたくないという山本の誠意を受け入れることにいたしました」と発表した。
1・4号機建屋、爆発後も耐震安全性を保つ
(2011年5月28日13時25分 読売新聞)
 東京電力は28日、現状の福島第一原子力発電所1、4号機の原子炉建屋の耐震性を評価した結果、水素爆発などで壁面の一部が壊れた後も安全性を保っていると発表した。

 同日、経済産業省原子力安全・保安院に報告した。

 建屋が大きく損傷した現在の条件で計算したところ、国の耐震指針で想定した揺れが襲っても壊れないとの結果が出たという。東電は2、3号機でも同様の耐震性評価を進めており近く公表する。

 また、東電は同日、福島第一原発1号機の原子炉建屋地下にたまっている汚染水の水深が28日午前7時現在、約5・5メートルに達していることを明らかにした。27日に設置した水位計の計測でわかった。汚染水の表面から1階床面までは6メートルあり、東電は「短時間で地上にあふれ出る恐れは少ない」としている。

5号機でポンプ故障、冷却水の温度一時上昇
日テレ24< 2011年5月29日 19:37 >
 福島第一原子力発電所の5号機で原子炉の冷却に使うポンプが故障するトラブルがあり、原子炉の温度が一時、93.7℃まで上昇したが、その後、予備のポンプで冷却が再開され、29日午後4時には64.9℃に下がった。

 トラブルがあったのは、安定的な冷却ができているとされた5号機。5号機の原子炉を冷却する水は、熱交換器を通して、ポンプでくみ上げた海水で冷やされている。このポンプが故障したため、冷却ができなくなったという。

東京電力」によると、ポンプの停止が確認されたのは28日午後9時過ぎで、当時68℃だった原子炉の冷却水の温度は、29日正午には93.7℃まで上昇した。その後、予備のポンプで冷却が再開され、29日午後4時には64.9℃に下がったという。東京電力は引き続き、水温の変化を監視する方針。
ドイツ、2022年までに脱原発 連立与党が合意
朝日新聞 2011年5月30日9時58分

ドイツの原発
 ドイツ・メルケル政権の連立与党は30日未明(日本時間同日午前)、遅くても2022年までに、現在電力供給の約23%を担っている原子力発電から脱却する方針で合意した。DPA通信など、ドイツメディアが伝えた。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故後、他国に先駆けて「脱原発」へと政策転換したドイツは今後、風力などの再生可能エネルギーを中心にした構造への転換を目指す。

 メルケル首相が率いるキリスト教民主同盟と姉妹政党のキリスト教社会同盟、連立相手の自由民主党の幹部が29日午後から協議していた。合意によると、現在17基ある原発を段階的に閉鎖し、大部分は10年後の21年までに止める。代替の電力源の確保が間に合わないなどの場合に備え、最後の3基の運転を1年間延長する選択肢を残した。