Art Site Horikawa-I

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松本復興相発言問題

松本復興相:主な発言

 <宮城県庁での村井嘉浩知事との会談>
毎日新聞 2011年7月4日 22時20分(最終更新 7月5日 0時23分)
 うちのチームは多分戦後始まって以来、こんなに各県、各市町村と寄り添ったチームはないくらい、素晴らしいチームだから。
 仮設(住宅)とかに付属する施設なんか考えて、古里から離れたらシャトルバス出すとか、あるいは孤立死をさせないためにみんなで昼飯食べましょうとか、ね。みんなで食べましょう仮設作ればいいじゃん。

 何でも相談には乗る。だからしっかり政府に対して、甘えるところは甘えて、こっちも突き放すところは突き放すから、そのぐらいの覚悟でやってください。

 (漁港を)3分の1〜5分の1集約すると言っているけど、県で(漁業者の)コンセンサス得ろよ。そうしないと我々何もしないぞ。だからちゃんとやれ。そういうのは。

 今、後から(村井氏が)入ってきたけど、お客さんが入ってくる時は、自分が入ってからお客さん呼べ。いいか。長幼の序がわかっている自衛隊ならそんなことやるぞ。分かった? しっかりやれよ。最後の言葉はオフレコです、いいですか、みなさん。書いたらその社は終わりですからね。
 <岩手県庁での達増拓也知事との会談>

 俺九州の人間だから、東北が何市がどこの県とか分からんのよ。

 本当はね、仮設住宅はあなたたちの仕事だから、仮設よりも次の恒久住宅みたいなのを我々は構想する。だから、どういう知恵が出せるか、これからは知恵合戦だ。

 知事は県産品ばっかり売っているから、青森とか北海道の業者呼んで、その人たちに、例えば、県内で雇ってやれよと言えばいい。そのくらいの気持ちでやっていかないと。

 ちょっともどかしかったのは、緊急雇用創出基金とかいうのも提示をしたが、地方に伝わっていない。どんどん使いな。

 俺なんかちゃんとアイデアもっているだろ。ずっとこの仕事やっているから、ずっと指示しているから。国は今、進んだことやっているから、まずそこに付いてこないと。

 知恵出したところは助けますけど、知恵出さないやつは助けない、そのくらいの気持ちを持って。だから昨日、宮古市の山本(正徳市長)にも言ったけど、もうアレがほしいコレがほしいはダメだぞ、知恵出せよ、という話をした。あれ俺の弟みたいなものだから。甘えるなと言った。

宮城県議会が国に抗議へ
MSN産経ニュース 2011.7.5 01:11
 宮城県議会は4日、松本龍震災復興担当相の暴言を受け、「発言が高圧的で当事者意識に欠けている」として国に直接抗議することを決めた。畠山和純議長は「被災者がようやく立ち上がろうという雰囲気になっているのにこんな発言をして腹が立つというより情けない」と語った。

「早く辞任を」「侮辱」…復興相放言、あきれる被災地
asahi.com
 宮城、岩手両県を訪れた松本龍復興担当相の「放言」。被災地には、怒りや「あきれ」が広がっている。

 「被災地全体への侮辱だ」。宮城県岩沼市の井口経明市長は4日、朝日新聞の取材に、そう憤りを見せた。「自治体はやるべきことをやろうと懸命なのに肝心の国の支援が遅れている。一日も早く辞職してほしい」

 同県気仙沼市で家族が営む商店を津波で流され、がれきを片付けていた畠山京子さん(65)は「『知恵を出さないと何もしない』なんてあんまり。がれきを一つでも片づけに来てほしい」。同県石巻市仮設住宅に暮らす女性(47)も「バカなことを言う前に、被災者の声を聞きに足を運んでほしい」と語った。
松本復興相発言問題は本日の辞任となりました。政治はますます停滞になっています。
松本龍復興相が辞任 就任9日、被災地問題発言で引責
asahi.com

会見で辞意を表明した松本龍復興担当相=5日午前9時50分、東京都千代田区、竹谷俊之撮影

 松本龍復興担当相は5日午前、菅直人首相に復興相と防災担当相の辞表を提出した。首相は慰留したが、松本氏の意思は固く、受理した。松本氏は3日に東日本大震災の被災地を訪問した際、地元知事らに「知恵を出さないやつは助けない」などと発言したことで批判を浴び、引責した。菅首相は5日中に後任人事を決める意向で、最終調整している。

 松本氏は復興基本法成立で復興相ポストができたことを受け、6月27日に就いたばかり。就任9日目で辞めるという異例の事態となった。政権は、本格復興の第3次補正予算案の前提となる復興基本方針を今月中に策定することにしているが、復興・復旧に遅れが出る可能性が出てきた。

 松本氏は5日朝の閣議前に首相と官邸で会談し、辞表を提出した。首相は閣僚懇談会で、松本氏が「一連の発言で被災地に迷惑をかけており、国会運営だけでなく復興にも支障をきたす可能性がある」などの理由を挙げたと説明。「(辞任の)意思が固いので受理した」と報告した。

 松本氏はその後の記者会見で、辞意を固めたのは前日夜だったとし、首相からは「残念です」と声をかけられたという。会見中、涙ぐみながら「被災者に人一倍寄り添っているつもりだったが、言葉が足りなかったり荒かったりして被災者の心を痛めたことを本当におわび申し上げたい。これからは一議員として復興に取り組みたい」と語った。