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問題人:問大臣

防災服の鉢呂経産相「ほら放射能」と記者に触る
読売新聞 9月9日(金)20時55分配信
 発足から1週間の野田政権で、閣僚や民主党幹部から不用意な発言が止まらない。

 9日には鉢呂経済産業相東京電力福島第一原子力発電所の周辺自治体の様子を「死のまち」と発言し、政権は火消しに追われた。

 鉢呂氏の発言は、9日の閣議後の記者会見で飛び出した。野田首相らと8日に原発周辺の自治体を視察した感想を記者団から問われ、「残念ながら、市街地は人っ子一人いない。まさに『死のまち』という形だった」と述べた。

 直前の閣僚懇談会で、藤村官房長官が「テレビなどでの発言は、政府方針を十分踏まえて対応いただきたい」と注意を促したばかりだった。

 8日夜には、鉢呂氏が都内で着ていた防災服の袖を取材記者にくっつけ、「ほら放射能」と語る不可解な態度を示したことも明るみに出た。

 鉢呂氏は旧社会党出身で、衆院当選7回のベテラン議員。民主党国会対策委員長を務めた経験もあり、閣僚の不用意な言動が政権に打撃を与えることは知り抜いているはずだった。

 実際、自民党大島理森副総裁は9日、「被災者から希望を奪うような発言をすること自体、閣僚として失格だ」と批判。みんなの党の渡辺代表も「国会で糾弾されるべきだ」と強調した。
最終更新:9月9日(金)23時7分

<鉢呂経産相>「放射能つけたぞ」記者に防災服をすりつける
毎日新聞 9月9日(金)22時37分配信

東京電力福島第1原発を視察した際の鉢呂吉雄経済産業相(左)。中央は野田佳彦首相、右は細野豪志原発事故担当相=福島第1原発の免震重要棟で2011年9月8日、内閣広報室提供
 鉢呂吉雄経済産業相東京電力福島第1原発の視察を終えた8日夜、東京都内で報道陣の一人に近寄って防災服をすりつける仕草をし、「放射能をつけたぞ」という趣旨の発言をした。不用意な行動と批判されるのは必至で、原発を所管する担当閣僚としての資質が問われそうだ。

 鉢呂氏は防災服をすりつける仕草をした後、記者団に「除染をしっかりしないといけないと思った」と強調した。報道陣は、鉢呂氏の福島第1原発の視察後の見解を聞くため、取材していた。鉢呂氏は9日、仕草について「厳しい状況だったということを話した」と周囲に釈明している。

 鉢呂氏は9日午前の会見で、福島第1原発の周辺市町村を「死の町」と発言。野田佳彦首相が訂正を求め、鉢呂氏は同日午後の会見で発言を撤回し、陳謝した。鉢呂氏は8日、野田首相に同行して福島第1原発や同原発から半径20キロの警戒区域を視察していた。