Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

時事スタンプ(オリンパスと大王製紙)

オリンパスで巨額の粉飾決算事件です。日本のトップ企業で1990年代に作った損失を隠し続けてきたというとんでもないスキャンダルです。最近就任された高山修一社長が8日の会見では「昨日まで損失隠しを知らなかった」と述べていますが、数日前まで全く知らなかったというのは本当でしょうか。久しぶりのおわびスタンプです。

オリンパス損失隠し、警視庁が本格捜査
(2011年11月10日03時00分 読売新聞)
 光学機器大手「オリンパス」の損失隠し問題で、警視庁は9日、同社担当者らに対し、経理資料の提出を求めるなど本格捜査に乗り出した。
 企業買収を使った損失の穴埋めなどは粉飾決算にあたり、金融商品取引法違反(有価証券報告書などの虚偽記載)の疑いがあるとみている。すでに調査を進めている証券取引等監視委員会や、東京地検特捜部と連携し、同社の歴代幹部ら関係者から事情聴取するなど、巨額損失隠しの全容解明を進める。

 同問題を巡っては、米連邦捜査局FBI)や米証券取引委員会(SEC)も捜査などに着手しており、警視庁は今後、海外の捜査機関とも情報交換しながら捜査を進めるとみられる。

 オリンパスの発表などによると、同社は1990年代に多額の有価証券投資を行い、バブル崩壊の影響で多額の含み損を抱えた。その後、含み損が1000億円近くまで膨らんだが、損失の計上を先送りした。
 2006〜08年には、健康食品販売会社や資源リサイクル会社など国内の非上場会社3社や英医療機器メーカー「ジャイラス」を次々と買収。3社の買収資金約734億円や、ジャ社の買収を仲介した米投資助言会社「Axes(アクシーズ)」などに支払った報酬約660億円の一部を含み損の解消に充てていたという。

次は、少し前の大王製紙前社長の無駄遣い問題です。問題人スタンプシリーズです。

大王製紙は10月28日、井川意高前会長がグループ会社から個人的に多額の資金を借り入れていた問題で、特別調査委員会の調査結果を公表した。借入総額は106億8000万円で、そのの使途について「会社は一切把握せず」使途は不明となっておるという話です。


大王製紙も監理銘柄…決算報告書、提出できず
(2011年11月10日20時45分 読売新聞)
 大王製紙は10日、井川意高もとたか前会長による巨額借り入れ問題を巡り、2011年7〜9月期決算の報告書を、金融商品取引法で定められた期限である今月14日までに提出できなくなったと発表した。
東京証券取引所は、同社株を上場廃止の可能性があることを知らせる「監理銘柄」に指定した。
大王製紙は、この問題が今回の7〜9月期決算や、発表済みの11年3月期決算などを訂正する必要があるかどうかを検討しているという。12月14日までに提出ができなければ東証のルールにより上場廃止になる。