Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

司修講演会(樹下美術館にて)

まず、樹下美術館の紹介です。上越市頸城区にある個人美術館です。私の判断ですが、新幹線時代を想定して、上越市に存在している美術館で訪れる価値ある唯一の本物のコレクションを展示する美術館です。ちなみに直接的な比較にはなりませんが高田公園にある市立の小林古径記念美術館はほとんどがレプリカ作品の美術館です。いわば文化を謳う上越市が入場料を取って運営するレプリカプを堂々と展示するコンセプト自体が詐欺的な美術館で全国的に見ればお笑いものです。


その樹下美術館で司修さんの講演会があり、舟見倹二さんと出かけてきました。


倉石隆さんは高田市(現上越市)出身。父親は市長を務めたお方。母親が家を出される。母親との別離。出征:軍隊での経験。地元での勤めから駆け落ち的な東京行き。生涯の師はレンブラント。生涯背負った重きもの。人柄、話し方の優しさ。72歳で脳梗塞となる。脳梗塞後の制作。
倉石さんが司さんに託したメッセージ。共通する背負ったもの。
司さんの著作「紅水仙」のこと。
その他、大野五郎さんの事。詩人逸見猶吉(大野四郎)のこと。大野さんの祖父は足尾鉱毒事件の谷中村の村長。大野さんの背負ったもの。
講演の中でも紹介された倉石さんのメモ入りのドローイングです。現在展示されています。

講演後の杉田玄館長、舟見倹二、司修のお三人。舟見さんと司さんは旧知の仲。

講演の後、コーヒーをいただいて車で帰ろうとするとちょうど司さんがホテルにお帰りになろうとするところで、タクシーの代わりに司さんをお送りするついでに舟見さんの自宅ギャラリーへ案内することになりました。それらの過程で司さんのユング解釈など講演会では語られなかったお話の続きを聞く事ができ、得難い学びの機会となりました。

杉田館長と司修さんに感謝です!