Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

池原浩子展

急に思い立って4時頃に柏崎へ出かけ、ギャラリー十三代目長兵衛での「集積」と題された池原浩子展を見てきました。閉廊10分前頃に到着。19日の新潟日報アートピックスに前山忠さんが的確なコメントを書いています。掲載させていただきます。


以下は私の感想と書きながら思いついたもののメモです。
キャンバス布という素材をほぼ一定の小さいサイズに切って画面それぞれに違った構成の原理で計画的あるいは非計画的、リズムやバランス、経営的位置を意図して通常の矩形キャンバスに貼り付け、白くペイントをしています。第一印象として図版でしか見たことがありませんがマンゾーニの「白の上の白」を想起しました。一つの技法と呼べるオールオーバー的展開、ランダムかつ非ランダム=計画性、白のモノクローム絵画、部分と部分の集積、部分と全体、連続と重なり、平面という原点=原始的平面、反復、パッチワーク、微妙な凹凸、リズム=バランス、タイル的構築,achromatism:色のない視覚的特性(the visual property of being without chromatic color)等の言葉で語れる世界です。
それから、線的な資材を「集積」させた小品と奥の方と2階のスペースに小品で「集積」というタイトル=イメージとは異質な方眼的構成の作品が幾つかありました。この2種類は見た目は同じような画面ですが異質なコンセプトです。方眼的な先品はアグネス・マーチンの世界を想起してしまいました。キーワードは「システミック・ペインティング」です。「集積」ではないこの異質な画面を「集積」の制作過程で見つけた事が今後にどう発展して行くのでしょうか。
とりあえずランダムかつ方法的に記させていただきました。

付け足しです。今日はかなり寒いですが、よい天気です。
庭の紅葉した風知草に朝日が当たって美でした。

これは、11月6日に大池幸一郎さんが訪ねて来てくれた時のスナップ。大池さんのブログからいただきました。色の違いを見て下さい。

西側の橅も綺麗に紅葉しました。

今日はこれからチャリティ展の最終日なので糸魚川に出かけます。