神長官守矢資料館には上諏訪大社で毎年4月15日に行われている御頭祭(おんとうさい)で江戸時代にまで行われていたとされるお供え物の剥製が常設展示してありました。展示物について学芸員の方から詳しく説明をいただきましたが、謎のようなお話で興味が深まるばかりでした。
左側に展示されていた御杖柱。これに紅の衣を着せた子ども(御神=おこう)を縛り付け、打ち殺したといいます。柱に小枝等が縛られていますが、そのようなおどろおどろしい意味と関係があるということで、生け花の原型を見ているようでした。
御頭とは、供え物の鹿や猪の頭の意味ではなく、神社を支える各地域、集落の信者の代表者のこと。その御頭が集まってのお祭りというのです。供え物には神と人間を結ぶ究極の表現が見られると考えます。この御頭祭も見てみたいです。