Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

堀川紀夫個展−21

2005年12月の最初の片付けのときに見つけ、そのままになっていたもの。今回、どう見せるか考えて、梱包作品にしました。中身がどのようなものかは想像にお任せします。W家のスティタスシンボルであったかも知れません。この会場でのみ見せれる作品です。移動不可能です。古さのこびりついた長持とともに存在感は堂々たるものです。

二階の床、一階の天井に正方形の穴が空いていました。二階は乾燥した薪が置いてあり、そこから燃料の薪を必要に応じて落とし、囲炉裏で燃やす生活がありました。この板は、その正方形の穴の「板に正対して一階に設置されていた薪置き場の囲いに使われていたものです。その煤黒に調和するように円形の鉄の焼き印で構成してみました。反射しているのは焼けた鉄で煤のタールが解けたからです。

昨年の「9つの地平」展に出品した弁当箱アート作品。今回、箸を付けて皿の上に載せ、旅行鞄の中に入れて展示しています。黒いものは砂鉄。五智海岸で採取して来たもの。金箔の瓶は佐渡金山の土産。中に磁石を入れ、虫ピンに生命を与えています。私には、このようなアルミの弁当箱には沢山の記憶、思い出はありますが、固定したイメージに誘うことをもくろんだ作品ではありません。

本日はこれにて。