Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

堀川紀夫個展ー24

先日掲載したDよりの「自転車の車輪ー大小ー」を制作しての後知恵で新作を思いつきました。車輪の小の方はあまり使用された事が無く廃棄されたもののようで、外したタイヤはもちろん、内側にあったチューブも新鮮な感じでした。それを危険物ゴミの日に出そうとしたと段階で、ふと思いついた疑問がありました。Dは「自転車の車輪」で車輪を選んだ際にタイヤとチューブをどのように処理したのだろうか、という問いです。Dは車輪を取り出した際にタイヤやチューブを一つの眼鏡のようだと感じて、その◯から周囲の景色を覗いた見たのではないかと思ったわけです。ここ以降は話の創作、ねつ造、新展開になるのですが。今回のタイヤとチューブを眼鏡のレンズに見立てて大きな眼鏡をつくる事にしました。タイトルは「Dの眼鏡」です。本日は、そのアイディアスケッチです。この作品、本日から制作開始します。後半の会期に展示します。

それから、板の間の中央につり下げた自在鉤とワイングラスに水のインスタレーションですが、初日早々に観客がぶつかる等でなんとなくしっくり来ていなかったのですが、そのコンセプトも平易なものであったことに気付き、平易さを払拭する新たな作品を思いつきました。そんな訳で、この作品についても後半の会期に展示替えを試みる事にしました。

先日(6月24日)の戸隠民族資料館にて撮影。上記の作品はこの火棚をつり下げる原理と同じ作品でした。このような火棚はこれまでに色々なところで見ていました。ユニークに発想したと思った事が実はそれまでに何度も見たことのあるもので、それが記憶の底に沈んでいたものであったという例です。

本日はこれにて。