Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

「渡されたバトン」を見る

映画「渡されたバトン」を見て来ました。1969年に始まるこの巻原発建設計画と2003年のその断念に至る34年間は私自身の社会人人生の過程そのものに重なります。この34年間にスリーマイル島原発事故、チェルノブイリ原発事故、阪神淡路大震災などが起こるのを他人事として受け止めて来ことも反省させられました。3年前の福島第一原発の爆発事故が起こるまで「原子力の平和利用は正しい」と思って来た=思わされて来た事を、今は「もう騙されないぞ」に切り替えています。
今、遅ればせながら、巻町の皆さんの先見性ある闘いに勝利された事に心より敬意を表したいと思います。


 また、時宜にかなった映画づくりにこだわる「日本の青空」シリーズ(この「渡されたバトン」がその3作目)が「青空」のイメージを採用していること。この映画の中で、原発反対の願いを込めて折る「折り鶴」が重要な戦術として行われていたこと。この2つの発想と共通する地平から自分のアートの幾つかを発想して来たことに良い意味を認めると同時に反省もさせられたことを記しておきます。
註:青空のイメージの展開として「Blue Sky Project」があり、折り鶴を使うプロジェクトで「願いごと折り鶴プロジェクト(平和折り鶴プロジェクト等)」があり、両者ともに現在も継続中です。