作品の整理
これまで作品をつくり、展示の後は空き部屋やガレージなどに保管して来ました。売ることを想定しない制作方針で歩んできましたので増えていくだけでした。今年になって、絵具やキャンバスなどの造形材料の在庫を使いこなす方針で制作することを重要な方針に据えました。そして、将来的に愛されるとは思えない駄作、愚作と判断されるものは写真に記録し、実体は処分することしました。とはいっても、処分することは機械的な作業ではありません。
昨日決断し、4点処分しました。
処分した作品はアクリル絵具の作品で、材質はベニヤと木材、タイトルはEdge'95。1995年の作品です。この作品は画面の中に位相的に同体積の凹凸を仕組んでいます。展示は富山のMau Fine ARTでの同年の個展でした。
この時期はレリーフ的な作品を多くつくり、当時使用の保管場所がいっぱいになっていきました。ということで以後、これらのレリーフ的展開の過程で記憶に刻まれた絵画空間の振幅を平面的に追求するようになっていきました。
本日はこれにて。