Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

60年代末の十日町市展と朔風会

昭和43年4月(1968)に新採用で十日町市に赴任しました。その十日町市には朔風会という若者たちの前衛的で活発な美術グループがありました。その中にGUNの活動を通して知己のある方もおられ、グループ展に参加する等で交流しました。その朔風会の働きかけで十日町市展には「新しい美術」という部門がつくらていました。そこでは、いわゆる抽象画はもちろん、空気を用いたり、光や蛍光塗料を用いた作品など美術の実験精神に満ちていました。ちなみに瀬木慎一氏が審査員に来ておられました。
この作品は朔風会との秋のグループ展に出品した作品です。ゴム紐に新素材の蛍光塗料を塗り、ブラックライトを当てています。この作品を。今でも通用する作品と思っています。

11月の十日町市展の「新しい美術」部門への出品作です。タイトルは「スペース」だったと記憶しています。

(朔風会のメンバーで東京で個展をする方もおられました。その全員が着物の図案のデザイン関係の仕事をされておられ、それが70年代に入って忙しくなり、いつの間にか前衛的な美術活動をされなくなってしまいました。)