Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

「風狂のオブジェ」展へ-2

私が現代美術の世界に足を踏み入れた1967年頃の大スターの筆頭が高松次郎さんである。高松次郎さんは心底からのあこがれの作家であった。1969年にメールアートを始めて、現代美術界へ乱入し始め、送るターゲットにさせていただいたが反応はなし。とてつもなく大当たりして1970年の「人間と物質」展でご一緒した。その翌年のある日、都美術館でお会いし一言声をかけていただいたことが一度あった。が、話すことはできなかった。最近、光田由里著の「高松次郎 言葉ともの 日本の現代美術1961-72」が発刊されたのを読んで、私の圧倒的な片思いがまだ続いていることを改めて自覚した。
さて、早めに亡くなられた高松次郎さんへのオマージュ作品をずいぶん前から構想していたのは天地神明に誓って確かである。本日、言わば15年がかりのオマージュ作品を完成させた。明後日からの「風狂のオブジェ」展へ出品する。出品作には本物の赤いバラを生ける予定。
タイトル「高松次郎へのオマージュ2011」 サイズは57×37×14cm