Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

大地の芸術祭・松代雪アート2012に向けて

大地の芸術祭・松代雪アート2012に向けて動きが始まりました。開催期日は2月25日(土)〜26日(日)です。
2008年の冬に中里の貝野地区を舞台に始まったこの雪アートプロジェクトは昨年度に松代に舞台を移し2年目。今年で5年目となります。
私は新潟ユニットの一員として、今年も「雪国ロマン:山ぞり(橇)プロジェクト」で参加します。
その(第一次案)を掲載します。
今日は2度目の打ち合わせで、松代の方々と話し合いをしてきました。できるだけ大きな山ゾリを出現させるように頑張って行きます。
(趣旨)
昔は大きな木を伐採して運ぶことは容易なことではなかった。集落の人々が力を合わせて木をひいた。
雪国では、秋頃にあらかじめ木を伐採しておいて、冬の雪を利用して運んだ。雪がしまった3月頃にダイモチゾリや山ぞりという大きな橇に乗せて運んだのである。その橇を何人かで引くために太く強い特別な大きい綱が必要だった。それをダイモチヅナという。その大橇引きは雪国の春を呼ぶ風物でもあった。しかし、除雪用のブルドーザーなどの重機が入るようになり、昭和30年代の半ば頃から徐々にすたれて見られなくなったものである。
 十日町市の博物館に、かつての山橇が展示されている。新潟県歴史博物館、松代郷土資料館、妙高市上越市の民俗資料館にも展示されている。それらを参考にし、冬期の大地の芸術祭アート•イベントとして人を乗せるための大ゾリを復活させたい。大ゾリに人を乗せて動かす。引く人乗る人みんなで楽しみたい。
地域の歴史に芸術の元がある。大ゾリは神輿と同じ集落の協力、協働の新しいシンボルとなる。

第一次のマケットです。後ろに太鼓を乗せ、太鼓の合図でソリを動かすように考えています。とりあえず使えるソリを探ことから始まりです。


1 松代の人とアーティストでチームを組んで取り組む。
 (グループ名は山ぞり隊 ) 
2 松代の地域に呼びかけ、山ぞりを提供していただく。それを、引いて滑らせることができるように改修し、また今日的で松代の特色を表すデザインを加味する。(可能ならば大工さんと協働して、松代の木材を使ってソリの長さ5〜6mくらいの新作の大ぞりをつくりたい。)
3 そりに人が安全に乗れるようにする。5人程度またがって乗れる丸太などを乗せる。
4 大ぞりだけでなく家庭用のそりや子どもを乗せる箱ぞり、小ゾリも再現して使用し たい。
5 「大ぞり引きイベント」を雪アートのプログラムに入れて予算をいただく。
6 事前の準備として雪原を踏み固め、そりを引く会場グランド(平原)を作る。
7 大ぞりは乗り手と引き手に分かれて乗ったり引いたりして楽しむ。小さなそりは順番に参加者に使ってもらう。また、運営スタッフが引き役となって決められたコースを一周するなどする。
8 お客様や地域の子どもたちを乗せて雪アート・イベントの主役にする。
9 会場には参加者の順番待ちやメンバーの休憩のためのテント、椅子、ベンチなどを用意する。