Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

個展に向けて(With Visible Noise-3など)

個展の出品作品の「With Visible Noise 12.9×13×12cm 2010年」です。
M.デュシャンの「A Bruit Secret(With Hidden Noise)」よりつくられたオブジェです。これは三作目ですが紐玉の形と大きさが一番デュシャンの作品に近いようです。

この「より」について私なりに選択肢を用意してみます。
1,この作品はデュシャンの引用である。
2,この作品はデュシャン剽窃である。
3,この作品はデュシャンの盗用である。
4,この作品はデュシャンの贋作である。
5,この作品はデュシャンの偽物である。
6,この作品はデュシャンの換骨奪胎である。
7,この作品はデュシャンの援用である。
8,こ作品はデュシャンの猿真似である。
9,この作品はデュシャンのだじゃれである。
10,この作品はデュシャンのパロディ(parody)である。
11,この作品はデュシャンのサンプリング(sampling)である。
12,この作品はデュシャンのリミックス(remix)である。
13.この作品はデュシャンのシュミラクル(simulacre)である。
 私は、デュシャンの作品構造が簡単なものを「デュシャン遊び」とし模造して楽しんでいます。
この「A Bruit Secret(With Hidden Noise)」では紐玉の中に物体がいれられていますが秘密にされています。それは秘仏、非公開のご神体などと同じ封印の意味作用を成しています。
私の作品は、中に入れたものが見えるように真鍮板ではなくアクリル板にしています。中の物体を見せると言う意味でデュシャンの作品の対極に位置付けたわけです。その意味で、デュシャンの模造と一蹴されるだけでは終わらない意味の広がりを持ち得ると考えています。

さて、次は、最寄りの新作です。

今日はこの新作3点の土台的部分を仕上げるので約半日かかりました。石の手を加える事は道具を揃えなければならないので大変です。木材は削りやカンナかけの加工中にゴミが沢山出るのでこれも大変です。
この作品のステンレス部分は発注し端正に仕上がりました。素材の値段は安いのですがそれをカットして溶接、研磨してもらったので費用はかなりでした。

ディテールの写像が売りの作品です。深い意味はありません。机上のオブジェにどうぞという作品です。


いよいよ明日セッティングです。