Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

ほのぼの話題

2011年10月12日
村上さんら作品競売、寄付 クリスティーズ

11月の東日本大震災支援の競売に出される村上隆さんの作品(クリスティーズ提供)   

 競売大手クリスティーズは11日、現代美術家村上隆さんらが提供した作品を11月9日に米ニューヨークで競売にかけ、全収益を東日本大震災の被災者支援向けに寄付すると発表した。収益は500万ドル(約4億円)に達すると見込まれている。村上さんは、東日本大震災の他にも「世界のどこかで毎日、災害が起きている」として、競売が人々の関心を高める一助になることを願うとの英語メッセージを寄せた。他に作品を提供するのは奈良美智さん、曽梵志さん、マーク・グロッチャンさん、ダミアン・ハーストさんら。競売当日には俳優の渡辺謙さんが来場し、競売開始時に日本の詩を朗読する予定という。クリスティーズによると、収益は笹川平和財団など3団体に寄付される(共同)
曽梵志さんのサイト
http://www.china7.jp/bbs/board.php?bo_table=8_3&wr_id=14
マーク・グロッチャンのサイト
http://gallery-kaikaikiki.com/category/artists/m_grotjahn/
ダミアン・ハーストのサイト
http://matome.naver.jp/odai/2130682565838848501

ダミアン・ハースト
Damien Hirst

イギリスの若手現代美術作家。例のセンセーショナルな“二枚おろし動物シリーズ”は特にインパクト大です。作品には薬・標本・剥製といったモチーフが多く使われていますが、中でも個人的に印象に残っているのは彼がプロデュースしたロンドンのレストラン・バー『Pharmacy』。店名は薬局という意味で、実は僕、以前一度だけこの店に行ったことがあります。ヒンヤリとした病院のような雰囲気の室内には、壁面に彼の作品でもある薬棚のオブジェが設けられ、DNAの模型や元素記号表のインテリアなど医療と薬のイメージで統一されていました。残念ながらもう閉店してしまったみたいなのですが、最近のニュースによるとこの店で使用していたオブジェやインテリアがとんでもない高値で取引きされたらしく、備品の塩コショウ入れですら日本円で約38万円、薬棚の作品に至っては約2億4920万円という値段がついたとか。ダミアン恐るべし。

ダミアン・ハースト
1965年生まれ。学生時代から仲間と空き倉庫などを利用してセルフプロデュースの展覧会を開催するなどインディペンデントな活動でキャリアをスタート。90年代に、サメを丸ごとホルマリン漬けにした作品『生者の心における死の物理的な不可能さ』や、真っ二つに切断した牛の親子をホルマリン漬けにした『引き裂かれた母と子』などを発表してアートシーン以外でも物議を醸した。ロック・ミュージシャンのアルバムカバーデザインや映像作品も手がけるなど、ポップカルチャーとも結びついたヤング・ブリティッシュ・アーティストと呼ばれる新世代作家の代表格。