Art Site Horikawa-I

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原発関連トピックス

吉田所長「メルト進み、そのとき終わりかなと…」
(2011年11月12日20時50分 読売新聞)

免震重要棟で、挨拶する福島第一原子力発電所吉田昌郎所長(12日)=代表撮影

東京電力福島第一原子力発電所の原子炉建屋。手前から4号機、3号機(12日午前11時3分、福島県大熊町で)=代表撮影
 東京電力福島第一原子力発電所の敷地内が12日、事故後初めて報道陣に公開された。事故収束にあたる吉田昌郎・同原発所長(56)は「(震災が発生した)3月11日から1週間が一番厳しかった。死ぬかと思ったことが数度あった」と、当時の緊迫した状況を報道陣に初めて語った。

 福島第一原発では、地震による津波が到達した11日午後3時半すぎに、すべての交流電源が喪失。原子炉の冷却機能がなくなり、1号機は翌12日午後、水素爆発を起こして原子炉建屋が大破した。

 この爆発音を聞いた吉田所長は、現場から戻るけが人を見て「(原子炉を覆う)格納容器が爆発しているとなると、大量の放射能が出てくる」という最悪の事態を想定。原子炉内の圧力が高いため燃料を冷やす水も思うように注入できず、「次がどうなるか想像できなかった。メルト(燃料の溶融)も進んで、コントロール不能となる状態を感じた。そのとき、終わりかなと(思った)」とも話した。