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原発関連トピックス

玄海原発1号機 原子炉を停止
NHKWeb 12月1日 22時41分
佐賀県にある玄海原子力発電所1号機で、九州電力は、定期検査を行うため、1日夜、原子炉を停止しました。玄海原発1号機を含めて、全国では原発の80%余りが止まっていますが、いずれも運転再開の見通しは立っていません。
玄海原発1号機では、1日の昼前から、燃料の核分裂反応を抑えて原子炉の出力を下げる作業が始まり、1日午後8時半ごろ、原子炉が停止しました。この結果、九州では運転している原発が1基だけとなり、九州電力は、残る玄海原発4号機が停止したあとの今月26日から、家庭や企業に対し5%以上の節電を要請します。また、関西電力も、今月中旬に福井県にある大飯原発2号機と美浜原発2号機が停止し、残る原発が1基となることから、今月19日から10%以上の節電要請を行うことにしています。玄海原発1号機の停止で、全国では54基ある原発のうち、83%に当たる45基が止まることになりますが、いずれの原発も、運転再開の判断の前提となるストレステストの国の審査が終わっていないほか、地元自治体の了解も得られておらず、再開の見通しは立っていません。



玄海1号機きょう定検入り、老朽化も安全性議論進まず

(2011年12月1日 読売新聞)

1日から1号機が定期検査に入る玄海原発(右端から時計回りに2号機、4号機、3号機、1号機、本社ヘリから)
 九州電力玄海原子力発電所玄海町)の1号機が1日、定期検査に入る。1975年の運転開始から約36年が経過した九州で最も古い原子炉で、東日本大震災以降、老朽化の問題が取りざたされている。しかし、九電の「やらせメール」問題の発覚などで、1号機の安全性に関する議論は、県議会などで進んでいないのが実情だ。国が原発の安全性について、専門家から意見を聴く会も始まり、1号機の行方に県民の関心は高まっている。

 玄海原発1号機に関しては、「鋼鉄製の圧力容器が核分裂に伴う中性子を浴びてもろくなり、緊急冷却など急激な温度変化に耐えらくなっている」と指摘する専門家もいる。九電の2009年の検査で、容器内の試験片から算出したもろさの指標「脆性
ぜいせい
遷移温度」は、想定を大きく上回る悪い数字だった。

 県は7月、大学教授らによる専門家会議の設置を発表。九電が集めた中性子量などのデータから、劣化状態を計算して評価する方針だった。しかし、やらせメール問題の影響を考慮し、古川知事は8月、白紙に戻す考えを表明した。

 経済産業省原子力安全・保安院は11月29日、運転開始から30年超の原発を対象として、専門家が安全性を評価する意見聴取会の初会合を開催。金属劣化の検証も実施されることになった。古川知事は「これまで国の検討を求めており、やっと腰を上げた。方針を明らかにしてほしい」と語り、当面、国の議論の行方を注視する姿勢。

 玄海原発1号機では、政府が再稼働の条件とするストレステスト(耐性検査)も実施中。国への評価結果の提出は、来年2月以降になる見通しだ。